英国の高級車メーカー、ジャガーカーズは9月29日、フランスで開幕したパリモーターショー16において、同社初のEVレーシングカー、『Iタイプ1』を初公開した。
Iタイプ1は、世界最高峰のEVレース、フォーミュラEに参戦するために開発されたレーシングカー。同社は、「パナソニック・ジャガーレーシング」を結成。10月に開催されるフォーミュラEの第3シーズン開幕戦から、ジャガー史上初となるEVレーシングカーで参戦する。
フォーミュラEへの参戦は、極限条件下で先進技術のエンジニアリングやテストをすることが目的。フォーミュラEで得る貴重な知識を、今後の市販車の開発に応用していく方針。
ジャガーカーズは、ブランドコミットメントとして、「Race To Innovate」(イノベーションのためのレーシング)を掲げている。パリモーターショー16での Iタイプ1の初公開により、ジャガーカーズはモータースポーツ界への復活を、改めて強調した形。
ジャガーカーズは、「EVに対する見識を変え、新しい電気技術の開発と次世代のファン獲得を目指していく」とコメントしている。
《text:森脇稔》