英国の高級スポーツカーメーカー、マクラーレンオートモーティブは8月17日、米国カリフォルニア州で8月19日に開幕する「ペブルビーチ・コンクール・デレガンス」において、マクラーレン『570GT by MSOコンセプト』を初公開すると発表した。
マクラーレン570GTは3月、スイスで開催されたジュネーブモーターショー16で初公開。570GTは、スポーツ・シリーズの第三弾モデル。そのハイライトは、ユニークなリアハッチにある。570GTのリアには、ガラスハッチを採用。このガラスハッチは、片ヒンジで開閉する方式。フロントのトランクに加えて、容量220リットルの収納スペースを実現した。収納部は、「ツーリングデッキ」と呼ばれ、上質なレザー仕上げとなる。
パワートレインは、『570Sクーペ』譲り。「M838TE」型3.8リットルV型8気筒ガソリンツインターボは、最大出力570ps、最大トルク61.2kgmを引き出す。乾燥重量は1350kg。7速SSGと組み合わせられ、0-100km/h加速3.4秒、最高速328km/hの性能を実現している。
ペブルビーチ・コンクール・デレガンスで初公開されるマクラーレン570GT by MSOコンセプトは、MSOがカスタマイズを担当。2011年に設立されたMSOは、マクラーレン・スペシャル・オペレーションズを意味する。個性的な1台を求める顧客の要望に応じて、細かいカスタマイズを手がける部門が、MSO。
ボディカラーは、エリートパールホワイト。ホイールやサイドスカート、ドアインサートなどは、グロスブラック仕上げ。室内には、サドルタンのレザーを使う。MSOエグゾーストも採用。現在、開発中のガラスルーフ、「エレクトロ・クロミック・ルーフ」は、透明からダーク色まで、ガラスルーフの明るさを5段階に切り替えられる。
《text:森脇稔》