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【マツダ アクセラ 改良新型】エンジンが足回りをアシストして滑らかな車両挙動を実現

自動車ニュース

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マツダは7月14日、一部改良した『アクセラ』を発売した。今回の改良ではG‐ベクタリング コントロール(GVC)と名付けた車両の横方向と前後方向の加速度を統合的に制御することで滑らかな車両挙動を実現する技術を世界初搭載した。

アクセラの開発を担当したマツダ商品本部の柏木章宏主査はGVCの仕組みについて「これはコーナリングの基本となるが、少し前輪に荷重をかけてコーナーに入ると、スームズに曲がっていく。それを非常に微小な領域で車側がコントロールする。具体的にはステアリングを切り始めた時にエンジンのトルクを下げてやることで前輪荷重が増えるように制御している」と解説。

さらに「人間が体感できるレベルではない非常に微小なレベルでトルクを下げるもので、これは直進時の修正舵角にも有効で、GVCシステムが作動することで修正舵角を大幅に減らすこともできる」という。

その上で柏木主査は「シャシーの性能を上げるためにエンジンが頑張ってくれている。この考え方というのは、これまで自動車業界ではやったことがない。エンジンが足回りのお手伝いをするという発想そのものが非常に新しい」と強調した。

マツダでは、エンジン、トランスミッション、ボディ、シャシーの各ユニットを統合的に制御する技術として「スカイアクティブ ビークルダイナミクス」を今回新たに打ち出し、GVCはその第一弾となる技術としてアクセラの改良版に初めて実用化した。GVCはアクセラのハイブリッドモデルを除く全車に標準搭載される。

《text:小松哲也》

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