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プレミアム・カーオーディオブランド「RS Audio」から、スーパーハイエンド・パワーアンプが堂々登場! その実力を緊急テスト!!

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RS Audio・RS Master T Mono全 3 枚写真をすべて見る

スーパーハイエンド・パワーアンプが続々と登場している2016年。

ここに来てまたひとつ、超注目モデルが出現した。ドイツのプレミアム・カーオーディオブランド、「RS Audio」が、満を持してトップグレードの名前を冠した、超強力パワーアンプをリリースしたのだ。

押しも押されもせぬ実力スピーカーシリーズから、“スーパー・モノブロック”パワーアンプが登場


その名は、『RS Master T Mono』。まずは基本的なスペックからご紹介しておこう。
☆RS Master T Mono 税抜価格:35万円
●仕様:1ch(Mono Block) Class-A/Bパワーアンプ●定格出力:150Wx1(4Ω)、280Wx1(2Ω) ●周波数特性:4Hz~80kHz●S/N比:97dB ●サイズ(幅×奥行×高さ):360mm×120mm×80mm ●質量:4.3kg

まずは、「RS Audio」の『RS Master シリーズ』とはどのようなシリーズであるのかをおさらいしておきたい。これまでは、2つのコンポーネントスピーカーで、同シリーズは形成されていた。それは以下の2モデルだ。
☆RS Audio Master2(税抜価格:65万円)
●仕様:2Wayコンポーネントスピーカー ●定格入力:100W ●公称インピーダンス:4Ω ●周波数特性:30Hz~22kHz ●能率:92dB
☆RS Audio Master3(税抜価格:94万円)
●仕様:3Wayコンポーネントスピーカー ●定格入力:100W ●公称インピーダンス:4Ω ●周波数特性:30Hz~22kHz ●能率:92dB

ともに、熟練のクラフトマン達の手作業によって生み出される、芸術品とも言えるような機能美を持っていることを特長としている。特に、ミッドウーファーの、アルミの塊から切削して作り出されるワンピース構造のバスケットは、インパクトが絶大だ。

そしてその筐体から放たれるサウンドは、どこまでも“正確無比”。音源に含まれている情報を忠実に、緻密に、冷静に再現しきってみせる、押しも押されもせぬ実力スピーカーシリーズだ。

その『RS Master シリーズ』から登場する今回のパワーアンプ。ラインナップは、モノ・ブロックモデルの1機種のみだ。そして税抜価格が35万円。フロント2ウェイを当アンプでマルチ駆動させようと思えば140万円の予算が必要となる、文字どおりの“スーパー”な一品となっている。
RS Audio・RS Master T Mono

筐体、内部回路構成、採用パーツそれぞれに、徹底的にこだわりを注入


さて、性能はその価格に相応しいものなのか否か…。そのテストに入る前に、製品概要を詳しくお伝えしていきたい。

まず外観からチェックしていこう。その風貌からは、いかにも高性能アンプでありそうな雰囲気が十二分に伝わってくる。サイドパネルは、切削加工されたアルミがヘアラインで仕上げられていて、トップパネル & ボトムパネルには、鏡面仕上げのステンレスがおごられている。

縦長のボディとなっているのは、インストールのしやすさを考えてのことだろう。モノブロックであるので、最低でも2台、フロント3ウェイをマルチ駆動するのであれば6台が必要となる。そうしたときにこの形状ならば、効率的にトランクフロア等にインストールすることが可能である。

興味深いのは、ヒートシンク。それが設定されている場所は、意外にも底面なのだ。これを「RS Audio」は、“ダウンフロー・クーリング方式” と名付けているのだが、この方式により、高いデザイン性と冷却性能の効率化が実現されている

そして、内部回路にはこだわりの“オールディスクリート回路”が採用されている。ICチップを用いず単品パーツで回路を構成することで、できる限りの高音質化を図ろうとしているわけだ。
RS Audio・RS Master T Mono
“オールディスクリート回路”のメリットを活かすべく、投入されているパーツにはとことん贅が尽くされている。まずはキャパシター。なんとこれは、当機だけのために「RS Audio」と「Mundorf社」が共同で開発した、特別なピュアオーディオグレードの一品だ。また、ゲインコントローラーにはAlps社製の高級品を採用する。その他のパーツも、厳選されたスペシャルパーツ揃いとなっている。

組み上げは、提携するイタリアの工房で、熟練した職人によるハンドクラフト製法で行われるとのことだ。なお当機は完全受注生産品。オーダーが入った後に、1台1台が手作業で、丁寧に作られていくことなる。

製品の概要は以上だ。そして問題は、その音質性能である。それについては次週に詳しくお届けしたいと思う。

結論だけ先にお伝えしておこう。「RS Audio」と言えば、ハイエンドグレードとなる『RS Revelation シリーズ』にパワーアンプを2タイプ用意しているのだが、それとはまたガラッと違った、独特のサウンドを聴くことができた。性能が高いことは疑いようがなく、かつ、これでしか聴けない特別な魅力も有している。

独特の魅力とはどのようなテイストであったのか…。その詳細は次週にお伝えしたい。続編を楽しみにお待ちいただきたい。

《text:太田祥三》

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