米国の自動車大手、フォードモーターのフォードブランドは6月上旬、フォード『フュージョンV6スポーツ』が独プレミアム3ブランドを検討中の顧客を獲得している、と発表した。
初代『フュージョン』は2005年、フォードモーターの米国市場における主力ミドルセダンとして発売。現地では、トヨタ『カムリ』、ホンダ『アコード』、日産『アルティマ』などと競合してきた。
フォードモーターは2012年1月、デトロイトモーターショー12において、2世代目フュージョンを初公開。同車がデビューから4年が経過し、デトロイトモーターショー16で発表された2017年モデルで、初の大幅改良を受けた。
2017年モデルのハイライトが、新グレードの「V6スポーツ」の設定。2.7リットルV型6気筒ガソリンツインターボ「エコブースト」は、最大出力325hp、最大トルク52.5kgmを発生する。サスペンションも専用チューン。内外装も、スポーティに仕上げられている。
今回、このフュージョンV6 スポーツが、独プレミアム3ブランドを検討中の顧客を獲得している実態が明らかに。同社によると、アウディ、BMW、メルセデスベンツを検討しつつ、最終的にフュージョンV6 スポーツを選択した顧客が、全体の2割いるという。
フォードモーターは、「フュージョンV6 スポーツの52.5kgmの最大トルクは、BMW『535i』、アウディ『A6 3.0T』、メルセデスベンツ『E400』よりも上」とアピールしている。
《text:森脇稔》