英国の高級スポーツカーメーカー、マクラーレンオートモーティブは6月22日、マクラーレン『570Sスプリント』の概要を明らかにした。実車は6月23日、英国で開幕する「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード」で初公開される。
570S スプリントは、マクラーレンの「スポーツ・シリーズ」第一弾、『570Sクーペ』をベースにしたレーシングカー。マクラーレンは2016年3月、『570S GT4』を発表。570S スプリントは、570S GT4に続く570Sクーペベースのレーシングカー。
570S GT4は、主に国際GT4規格のレースに参戦するチームに向けて販売される。これに対して、570S スプリントは、サーキット走行を楽しむ顧客向けに販売されるのが、大きな違い。570S GT4のように、レギュレーションの制限を受けないのが特徴。
その一方で、希望する顧客に対しては、570S スプリントを570S GT4と同スペックに、アップグレードすることも可能。顧客の要望に、柔軟に対応している。
570S スプリントは、ベース車両の570Sクーペに対して、アグレッシブなエアロパーツを追加。軽量なマグネシウム製ホイールに、ピレリ製のレーシングスリックタイヤを組み合わせる。室内は、快適装備を取り払い、FIA認定のロールケージを装着。消火器も標準装備された。
ミッドシップには、3.8リットルV型8気筒ツインターボエンジンを継続搭載。パワーとトルクのレベルは、チューニングにより向上させている。
《text:森脇稔》