英国の高級スポーツカーメーカー、アストンマーティンは6月21日、ドイツ・ケルン工場において、『DB11』用の5.2リットルV12ツインターボエンジンの生産を開始した。
アストンマーティンは2016年3月、スイスで開催されたジュネーブモーターショー16において、DB11を発表。DB11は、アストンマーティン伝統の「DB」シリーズの最新作。『DB9』の後継モデルの位置づけ。
パワートレインは、自社製の新開発5.2リットルV型12気筒ガソリンツインターボ。DB9の自然吸気6.0リットルV12に対して、排気量を0.8リットル縮小。2個のターボでパワーを獲得しつつ、環境性能に配慮したダウンサイズユニット。
5.2リットルV12ツインターボは、最大出力608ps、最大トルク71.4kgmを発生。歴代DBシリーズの量産車では、最強のパワーを獲得した。トランスミッションはZF製の8速AT。0-100km/h加速3.9秒、最高速322km/hの優れた動力性能をもたらす。
今回、ドイツ・ケルン工場において、5.2リットルV12ツインターボエンジンの量産を開始。2004年の開所以来、同工場におけるV12エンジンの累計生産は、およそ4万台に到達。V12エンジンは1基1基、職人の手作業により、8時間をかけて組み立てられる。そのため、年産エンジン数は、8000基と少ない。
《text:森脇稔》