5月29日に瀬戸内しまなみ街道 道の駅 多々羅しまなみ公園(愛媛県今治市)で開催された初夏の恒例イベント『第17回 中四国オートサウンドフェス』レポート2回目です。
◆TOYOTA・ヴェルファイア(オーナー/大森正樹さん)by ジパング
ヴェルファイアで参加した大森さん。搭載システムは以下のとおりだ。ソースユニットは、ソニー・ウォークマンとナビ。プロセッサーにはヘリックスのDSP PROを採用し、パワーアンプにはモスコニを使用している。そしてスピーカーはすべてカロッツェリアの1000RSシリーズで統一していた。なお、インストールは、スペースの有効活用を重視して実践。パワーアンプは小型モデルをチョイスしセンターコンソール内にセット。サブウーファーも同じく、センターコンソール後方に設置している。で、その音は…。ひと言で言うなら、さすがのHi-Fiサウンド。全体的に解像度が高く、クリア。低音には深みがあり、中域は厚く高域はシャープ。立体感の表現も◎だった。
◆AUDI・A3(オーナー/松岡昌史さん)by ピットハウスコスギ
松岡さんのアウディ・A3には、以下のようなシステムが搭載されていた。まず、メインユニットは、カロッツェリアX・RS-D7XIII、プロセッサーも同じくカロッツェリアX・RS-P99X、パワーアンプはオーディソン・AV5.1K、そして、フロントスピーカーにはブラムを、サブウーファーにはフォーカルを採用している。「長時間聴いても聴き疲れしない」サウンドが目指されていて、何かが際立つことがないよう、ナチュラルな響きを心がけたという。実際に聴いてみると、なるほど確かに音の質感が良く、耳当たりが実に心地良かった。低音にはエネルギー感がみなぎり、伸びも十分。ステレオイメージの再現性もリアルで、レベルの高い豊潤サウンドが楽しめた。
◆NISSAN・エクストレイル(オーナー/藤井祐樹さん)by シティロード福山
藤井さんはエクストレイルで参加した。システムは、メインユニットにダイヤトーンサウンドナビ NR-MZ80PREMIを採用し、組み合わせるパワーアンプにはアークオーディオをチョイス。そしてフロントスピーカーにモレル、サブウーファーにJBLを採用していた。この状態に完成されたのは、昨年末。クルマを新しくしたタイミングで一気に組み上げたとのことだ(ナビとサブウーファーは以前のクルマから移植した)。普段はJ-POPやロックを中心に聴いているものの、オールマイティになんでもこなせるシステムを目指したとのことだ。試聴してみると、各楽器の実在感が秀逸で、説得力のあるサウンドが楽しめた。低域のドライブ感、中域のキレ味にも見どころがあった。
◆HONDA・N-BOX(オーナー/越智一さん)by Kサウンド
個性的なシステムが搭載されていた、越智さんのN-BOX。メインユニットにはナカミチのCDプレーヤーを採用し、デジタルプロセッサーは敢えて用いず、アナログシステムが構築されていたのだ。パワーアンプとスピーカーはREオーディオ、サブウーファーにはデジタルデザインを使っている。普段はヒップホップを中心に聴いていて、大きな音で鳴らしても崩れない、鳴りっぷりの良いサウンドを目指しているとのことだ。休みの日には埠頭にクルマを運び、フルボリュームで音楽を楽しむこともあるという。さて、実際に聴いてみると…。まず印象的だったのは、低域のパンチ力。エネルギー感があり、ベースラインが心地よくグルーヴしていた。高域、中域のキレ味も鋭く、説得力のあるサウンドが満喫できた。
《text:太田祥三》