スズキの鈴木俊宏社長は6月8日、鈴木修会長とともに国土交通省に燃費データ不正問題の再発防止策などを報告し、同省で記者会見した。
このなかで、鈴木社長は2015年6月末の社長就任時に表明していた、鈴木会長のワンマン体制から“チームスズキ”での経営移行について「37年間も(修氏のトップが)続いたので、1年でポッととはならない。目に見える形で移行できなかった」と述べた。
また、今回の不正の遠因にトップダウンの経営体制があったのではとの指摘を受け、「これまでは5年かけて次の100年への土台造りをと言ってきたが、チームスズキでの取り組みを早めて行きたい」と語った。
スズキは2020年に創立100周年の節目を迎える。鈴木社長は就任時に15年度から5か年の中期経営計画を策定、集団体制による経営基盤の強化を打ち出している。
《text:池原照雄》