お洒落でちょっと贅沢…なイメージをアルファロメオというブランドに求める人も居るだろう。しかし、創立以来数々のレースで輝かしい歴史を残してきたレーシングブランドであることも忘れてはならない。緑の四葉のクローバー=クアドリフォリオ・ヴェルデが冠された『ジュリエッタ QV』にも、その魂は受け継がれている。
『147』の後継として2009年に発表された5ドアハッチバックのジュリエッタは、1954年に登場した初代から、その名だけでなくエレガントさとスポーティさを持つデザイン、そしてそれを実現するイタリアならではのクラフトマンシップというコンセプトも継承。それは高性能モデルであるジュリエッタ QVも同様だ。
ベースグレードである「スポルティーバ」と比べても、18インチホイールやブラックアウトされたミラー、そしてグリルが控えめに主張する程度だが、しかし中身は全くの別物。1750ccの直列4気筒ターボは240psを発揮、最大トルクは走行モード「Dynamic」時には340Nmまで高められる。イグニッション・オンで響かせるエギゾースト、6速デュアルクラッチ「アルファTCT」での俊敏な加速感、ダイレクト感あるステアリングは、まさにスポーツカーのそれ。0-100km/h加速6.0秒というスペック、そして『4C』と同様のパワートレーンを搭載するという事実からも、そのキャラクターが想像できるだろう。
価格はスポルティーバの370万4400円に対し、QVは425万5200円となっている。
《text:レスポンス編集部》