ポルシェ ジャパンは6月1日、ミッドシップオープンモデル『718ボクスター』を都内で報道陣に公開した。従来のミッドシップオープン『ボクスター』の大幅改良モデルで、これを機に車名も一新した。
ポルシェ ジャパン広報室の木内洋治氏は「718ボクスターのデザインはほぼ完全に生まれ変わった」と強調した上で、「先代モデルから受け継いでいるのは、フロントフードとフロントウィンドー、ソフトトップのみ。その他の部分はポルシェのデザイナーにより一新された」と述べた。
このうちフロントに関して木内氏は「造形はより彫刻的になり、エアインテークは大型化された。低くなったノーズはより路面に貼りつくような印象を与える。もうひとつの大きな特徴は新しいデザインのバイキセノンヘッドライト。四灯式のLEDライトも初めてボクスターにオプションとして設定された」と説明。
サイドビューは「ドアハンドルからのラインは流れるように、2つのルーバーを持つサイドのエアインテークにつながる。V字型アームのドアミラーや新デザインのサイドシルパネルもシャープな印象を与える」とした。
また木内氏は「最も大きく変化したのは、4灯式ブレーキランプ内蔵のクリアテールレンズ、そしてそれらを結ぶ黒いアクセントストリップが備わるリアエンド」と紹介し、「特徴的なリアウィングもデザイン的なインパクトだけでなく、空力的にも最適化され大きな役割を果たしている」と解説した。
718ボクスターはデザインだけでなく、エンジンも従来の6気筒水平対向から4気筒水平対向へと大きく変化している。しかし木内氏は「718ボクスターは2リットルから300馬力を、718ボクスターSは2.5リットルからは350馬力を発生する。ともに先代モデルと比較して35馬力、最大出力が増えている。最大トルクは718ボクスターSで60Nm増え420Nmに、718ボクスターでは同モデルの歴史上最大の進化となる約35%、100Nm増の380Nmに達する」と強調した。
《text:小松哲也》