英国の高級車、ロールスロイスモーターカーズ(以下、ロールスロイス)は5月17日、『ファントム』の「ゼニスコレクション」を欧州で発表した。
ロールスロイスは2016年2月、2016年内をもって、現行ファントムの生産を終了すると発表。現行ファントムは2003年に発表。1998年、BMWグループの傘下に入ったロールスロイスが、初めて開発した新型車が現行ファントムだった。
ロールスロイスの発表によると、ファントムの2ドアの「ドロップヘッドクーペ」および「クーペ」は2016年11月で生産を終了する予定。これに続いて、ファントムのサルーンの生産を、年内に終える計画。
ファントムのサルーンには、後継モデルの開発が進められているが、ドロップヘッドクーペとクーペには、後継車は存在しない。今回、欧州で発表されたゼニスコレクションは、ドロップヘッドクーペとクーペの最終モデルになる。
多くの特別装備が採用されるが、中でもテールゲート内には、ピクニック用のテーブルとベンチ、シャンパングラスセットが装備された。ゼニスコレクションは、限定50台が生産される。
《text:森脇稔》