バスケットボール女子日本代表の高田真希(たかだ まき)選手。地元愛知の名門・桜花学園高でインターハイ優勝などを経験し、女子日本リーグのデンソー アイリスでプロの道へ。1989年8月23日生まれの26歳。
プロデビュー後は新人王獲得、1年目から日本代表に選出されて以降、日本女子バスケット界でも中心メンバーのひとりとして活躍。2015/16シーズンは得点ランキングとリバウンドランキングでリーグ1位を獲得した。
日本代表経験も豊富な高田選手に、バスケットボールの魅力、リオデジャネイロオリンピックへの想いなどを聞いた。
インタビューその1:五輪メダル獲得に向けて「挑戦していく気持ちがすごく大事」
---:フリースロー成功率で2015/16シーズンはランキング2位を獲得していますね。高田選手はフリースローの前に必ず行うルーティンがありますが、いつ頃から始めたのですか?
高田:一昨年のシーズンの途中から始めました。フリースローを打つ機会が多いのですが、それまで苦手だった。ノーマークで打つので絶対に入れないといけませんが、緊張してしまったり疲れてきたりすると外すケースが多く、ただひとつリラックスする動作を入れたことによって、フリースローの確率が格段に上がった。1回やってうまくいったので、それを続けていて、今ではフリースローを打つのが苦手ではなくなったという感じです。
---:そのルーティンを始める前は何をするでもなく、ただ投げるだけだった?
高田:ただ投げて、緊張してブレたりとかすることが多かったので、どうしたらいいのだろうと考えながら取り入れました。
---:どのようなルーティンか説明してもらえますか?
高田:ドリブルを2、3回ついて、ボールを回す。回す動作を入れてセットするだけ。この動作を入れただけで肩の力が抜けるというか、これをするようになって打つようになったら(成功率が)上がりました。
---:他の選手はルーティンはあるのでしょうか?
高田:ボールを回す選手もいますし、ただドリブルをついたり、(ボールを)もらってそのまま打ったり。選手によって色々ありますね。
---:他にスポーツは何が好きですか?
高田:兄が野球をやっていたので野球は好きですし、サッカーもテレビでやっていたら観たりします。
---:以前、中日ドラゴンズの始球式をやったことがあるそうですが、その時の結果は?(高田選手は中日の地元、愛知県の出身)
高田:結果はワンバウンドして手前で落ちて、っていう感じです。練習ではうまくいっていたんですが(笑)。
---:スポーツ以外にテレビで観るものはありますか?
高田:基本的にバラエティーが好きなので、休みの日は録画したやつを観てリフレッシュしています。
---:お気に入りの芸人さんは?
高田:ん~、みんな面白いです!面白い人が好きです。
---:ハマっていることはありますか?
高田:今だと野球のシーズンが始まったのでドームに観に行ったり、テレビをチェックします。あと食べることが好きなので美味しいところをネットで探して、そこに行ったりとか。
---:小さい時に「これを食べていたから背が大きくなった」ものはありますか?(高田選手の身長は183cm)
高田:朝ごはんはしっかり食べていましたね。牛乳は毎日飲んでいましたし、ヨーグルトも毎日食べて。背が伸びると言われているものはだいたい毎日食べていたような気がします。あとはよく寝てたって感じです。
---:食べ物は何が一番好きですか?
高田:焼肉とお寿司は鉄板ですね!
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---:高田選手のニックネームは、“リバウンドを強く取る”が由来で「リツ」ですね。選手のニックネームはそういう理由で決まるのですか?
高田:こういう感じだったり、(名前の)漢字に対してこういう意味があるからそれがいいんじゃないか、とか。コートネームとも言います。
---:リツはデンソー アイリスに所属するようになってからですが、高校時代のコートネームは?
高田:クウです。「空」って書くんですけど、「空高くリバウンドを取る」という意味です。
---:やっぱりリバウンドなんですね。
高田:そうですね(笑)。
---:ファンからは応援の時など何と呼ばれていますか?
高田:本名の下の名前で「真希ちゃん」と呼ばれることが多いです。
---:リオデジャネイロオリンピックの組み合わせが決まりました。日本代表はグループAでブラジルとオーストラリアと同じ組です。この組み合わせについてどう思われますか?
高田:やはりオーストラリアは世界ランキング2位なので強いイメージがあるのと、高さがありながらうまい選手が多い。そういう選手に勝つためにも今を頑張っている状況です。
---:リオデジャネイロオリンピックに対する意気込みを聞かせてください。
高田:バスケットを始めた小さい頃からの夢でもありますし、そういった舞台で自分のプレーをしっかり出せるようにしたい。ここからオリンピックまで、まだまだうまくなれると思っているので、もっと練習してオリンピックの舞台で活躍できるように頑張っていきたいと思います。
---:リオデジャネイロの先には東京オリンピックがありますね。
高田:まずはリオデジャネイロですが、 東京は自分の国でもありますし、色んな方が観に来やすい。そういった所でやりたいなとは思っています。
---:これまでバスケットボールを続けてきて、一番嬉しく感じた瞬間は?
高田:去年のアジア選手権で優勝して、オリンピックを決めた時は今まで一番嬉しかったです。
---:高田選手にとってバスケットボールの魅力とは?
高田:他の競技に比べてアップテンポですし、点数も沢山入るので攻守の切り替えがハッキリしている。そういう早い展開がひとつの魅力。あとはチームで勝った時のよろこびというのはすごく私は好きというか、チームで味わっているのが実感できますし、自分自身もそれを味わうために頑張っているので、そういった所が魅力かなと思います。
協力(取材):ナイキ ジャパン
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●バスケットボール女子日本代表・高田真希選手に聞く
その1 五輪メダル獲得に向けて「挑戦していく気持ちがすごく大事」
その2 リオデジャネイロ五輪への想い「小さい頃からの夢」
《text:五味渕秀行》