80年代、オーディオ業界は成長期を迎える。デジタル機器の開発と販売。レコードメーカーはCDのリリースと急速に市場拡大へと進む。
デジタル・オーディオの根幹は、AD(アナログ・トゥ・デジタル)変換。DA(デジタル・トゥ・アナログ)変換と、双方の相互性が核となっている。
最終的に耳で聴くものなので、アナログとなるまでのプロセスが重要ともいえるだろう。高性能なスペックを有するデジタルオーディオは、従来のアナログとは異なり、いわゆるデジタル独自の仕様や特長を備え、質と量といったところのファクターを占めている。
さて昨今のデジタルついて話しを進めたい。現在、PCオーディオと関わりをもつ、さまざまな形式のアプリケーションがある。代表格のひとつはWAVだ。WAV(ウエーブ・フロム・ オーディオ・ フォーマット) は、PCM「パルス・コード・モジュレーション」と同様のスペックでビットレートは1200Kbps以上、44.1kHz/16bit。圧縮されないので原音に忠実な音質で楽しむことができる。
CDという現存するカタチから、パソコン、メディアプレーヤー、iPhoneと時代の流れとともに移り変わろうとしている。ただ、気にしてほしいのはデジタル音源の容量とファイル形式。音源が何というファイル形式で保存/再生するかということ。高音質で楽しみたいなら、それに相応しいファイル形式を選択しなければならない。非圧縮のWAV、可逆圧縮のFLAC、そのほか、AppleロスレスやWMA。mp3は使いやすく、圧縮技術により、携帯プレーヤーを普及させた。
PCオーディオ、デジタルオーディオプレーヤーファイル形式の違いを追ってご説明したい。
つづく。
《text:永松巌》