ゼネラルモーターズ・ジャパンはキャデラック『CT6』を発表した。このブランドは近年、ユーザーの世代交代がなされているという。
ここ30年近く、ラグジュアリーブランドを購入していた多くのユーザーはベビーブーマー世代だった(概ね1946年から1959年)。しかし、近年では、「ジェネレーションX(1961年から1981年生まれ)、Y(1975年から1989年生まれ)がマイノリティに転じつつある」と分析するのは、キャデラックチーフマーケティングオフィサーのウヴァ・エリングハウス氏だ。
その結果、「ブランドの置かれる状況も劇的に変わってくる」という。アメリカでは、「これまでキャデラックは年寄りが乗るブランドというイメージがあった。しかし、実は若い世代にはそのイメージはない」。その理由をエリングハウス氏は、「その父親や祖父たちはキャデラックではなく欧州車に乗っており、年寄りがキャデラックに乗るというイメージがないのだ」と説明。そこで、「我々も、若い人々を取り込んで行きたい」と述べる。
また、「グローバルなラグジュアリーブランドになるためには、アジアにおいて二番目に大きいラグジュアリーマーケットの日本でも、きちんとした足場を築かなければならない」とエリングハウス氏。
日本にキャデラックが参入して101年の歴史がある。これはキャデラックが誕生後12年目には日本市場に参入しているということだ。その市場では、「多くのキャデラックファンが新しいものを求めている。もちろん(アメリカと中国を除いた市場と同様)ニッチであることは変わらないが、ラグジュアリーブランドの象徴となりたいと思っている」とコメントした。
《text:内田俊一》