4月17日(日)に札幌市のアクセスサッポロで開催された『なまらいい音まつり』のレポート2回目です。
◆Mercedes Benz E350 Coupe by イースコーポレーション
アメリカブランド、ロックフォードフォズゲートを日本トップクラスの人気ブランドに育て上げたイースコーポレーションの展示していたデモカーはMercedes Benz E350 Coupe。ソースユニットにはスマートフォンなどからWi-Fiで音楽メディアを再生出来るレインボウDSPとして、ロックフォード・ジャパンモデルとして発売されているフラッグシップ3wayスピーカーであるJ5をアウターでインストールして、サブウーファーにT2S1-13、パワーアンプに同ブランドの超ロングセラーモデルであるT600-2/T400-4/T2500-1bdCPを配している。以前に試聴した時と比べて繊細さが増して凄く丁寧な印象を受ける。フラットなトーンバランスと広いステージングで理路整然と質良く高品位な再生力を持っている。
◆MITSUBISHI GALANT by 三菱電機
三菱電機 DIATONEは3台のデモカーを展示していた。いずれもソースユニットはDIATONEサウンドナビ100PREMIで、スピーカーが純正のクルマ、エントリーモデル G20装着車両、ハイエンド G500装着車両となっていた。その中で今回はあえてDIATONEサウンドナビ100PREMI+純正スピーカーの組み合わせであったギャランをチョイス。しっかりとした調整を施すだけで、音のクリアさや解像感が出ているのには毎回驚かされる。ボリュームを上げても破綻することなく膨張感を感じない再生は高性能な内蔵アンプと調整によるものだろう。さすがに音の質を問われると社外スピーカーに比べて厳しくはなるが、ナビ+純正スピーカーのシステムとしては素晴らしい再生が行われる。ぜひ一度試聴してみて欲しいデモカーだ。
◆SUZUKI SWIFT by クラリオン
今月の20日に大きな話題を持って発売され、全国各地のプロショップがデモカーを製作しているクラリオン フルデジタルシステム。そのメーカーデモカーが北海道に初上陸を果たしていた。搭載ユニットはフルデジタルサウンドプロセッサー+コマンダー+トゥイーターのZ3とフルデジタルウーファーであるZ7、サブウーファーであるZ25Wの2way+サブウーファーというシステムで、プロセッサーに内蔵されているパワーアンプのみで駆動している。最初に感じるのはとにかくS/Nが高い事で、無音から立ち上がる音はこのシステムならではの部分。プロセッサー内蔵アンプであるが非力さは一切感じさせず、繊細に高い密度を持って音楽を再生してくれる。立体的なステージも見事に表現されていてその調整能力の高さを示している。エコなカーオーディオとしてこれから大きな発展を感じさせるデモカーだ。
◆PEUGEOT 308cc by フェリスソニード
制振材のフェリソニ、ヨーロッパブランドのDLSやシンフォニを扱うフェリスソニードも北海道初上陸、デモカーの308ccを展示していた。ソースユニットはHELIX DSP Proにaudison bit playを接続してハイレゾ再生に対応している。bit playの映像はcarrozzeria サイバーナビの外部入力を使って表示。スピーカーはDLSのフラッグシップモデルであるスカンジナビアの3way+サブウーファーをインストール。そのスピーカー群を駆動するのがシンフォニ クアトリゴの2chアンプ4機という構成だ。その音色は芳醇で濃密、音の粒子が車室内に漂うイメージで身体を包み込んでくれて、適度にエッジがあり、余韻は華やかに消えていく音像は思わずウットリとしてしまう。原音再生とはちょっと違うが、このシステムだからこそ表現出来る音楽がここにあり、この音色の魅力を感じる人は多いだろう。
《text:藤澤純一》