ポルシェのドイツ本社は3月9日、『カイエン』に一部改良を施したニューモデルイヤーを発表した。
現行カイエンは2世代目モデルで、2010年に発表。2014年7月には、2代目カイエンが、デビュー4年を経て、初の大幅改良を受けた。外観は、フロントを中心に変更。シャープさを増したデザインを採用。上級グレードのヘッドライトは、バイキセノン化した。LEDデイタイムランニングライトも新しい。室内では、新デザインのマルチファンクションステアリングホイール(パドルシフト付き)を標準装備。
メカニズム面では、『カイエンS』グレードがエンジンを変更。自然吸気の4.8リットルV型8気筒を、『マカン・ターボ』用がベースの新開発3.6リットルV型6気筒ツインターボに置き換えている。
今回、ドイツで発表された一部改良モデルでは、小規模な変更を実施。最新のインフォテインメントシステムが全車に標準装備されたのが、特徴になる。
最新のPCM(ポルシェ・コミュニケーション・マネージメント)は、7インチの高画質モニターを備え、スマートフォンのような感覚で操作できる。iPhoneのユーザーには、アップル社のCarPlayへの対応も図られた。ナビゲーションシステムは、一部地域の3D表示やボイスコントロールを可能にしている。
《text:森脇稔》