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【オーディオ教養強化辞典】 D級パワーアンプ

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近年、D級パワーアンプが増えてきた。ホームでもカーオーディオでも、利便性の良さからであろう。

D級アンプはA級やAB級などのアナログアンプの動作方式とは、まったく異なり「D」の意味=デジタルアンプと言われている。

D級アンプは、入力されたアナログ信号をデジタルに変換し、0と1だけの記号で増幅するため、アナログアンプより効率が良く、省電力で高い出力が得られる。初代の回路はパルス幅変調PWM(Puls Wide Modulation)矩形波に換えてトランジスタをオン/オフさせ増幅。オーディオ信号を抽出し、ローパスフィルターでノイズを取る方式であったが、最先端のものはフィルターが不要でしかも電磁干渉も低減されているという。小さな筐体に回路が収納でき、発熱もアナログアンプより少ないのでカーオーディオにもってこいといえる。

D級パワーアンプは意外と古くから考案され、'90年代、たくさんのメーカーから発売。しかし効率の良さは大きなメリットであったが、音質・ノイズの面からハイファイ的でないという意見もあり、サブウーファーの駆動のみに使うというユーザーが多かったように記憶している。しかしノイズの影響も昔の製品と比べ飛躍的に改善され、音質も向上しハイファイユーザーから認知されるようになってきた。取り付けスペースや価格、マルチ構成へとグレードアップを図りたいとユーザーにも手軽なD級パワーアンプが便利な時代となってきたといえるだろう。

《text:永松巌》

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