アウディジャパンは、プレミアムミッドサイズセダンのアウディ『A4』をフルモデルチェンジし販売を開始した。その歴史は1972年までさかのぼり、累計1200万台以上販売された基幹車種である。
1972年、A4の始祖となるアウディ『80』がデビューした。「アウディがフォルクスワーゲングループに入ってから初めて本格的に開発されたクルマだ」と説明するのはアウディジャパン広報部部長の丸田靖生氏だ。そこからの累計では1200万台以上。今回が9世代目となる。
また、様々なバリエーションが多いのもこのシリーズの特徴で、アバントやオールロードなどが追加され、「S4」や「RS4」などの高性能バージョンもあるなどワイドバリエーションである。さらに、丸田氏によると「このような基幹車種なので、“常に技術による先進”というアウディのブランドのスローガンを体現してきたクルマだ」とし、2代目80ではクワトロが追加され、3代目ではCd値0.29という空力ボディを実現した。なお今回の新モデルにも早速デトロイトショー2016でオールロードが追加され、年内にも日本に導入予定だという。
8年ぶりのモデルチェンジとなるA4は、「MLB Evo(モジュラーロンギチューディナルマトリックスエボ)という縦置きパワートレイン搭載モデルを対象としたアーキテクチャを採用しており、これは、『A5』、『Q7』、『Q5』など、BからDセグメントと大型のQモデルがこのアーキテクチャの対象になる」と述べる。
その特徴は、「異なった素材、例えばアルミやカーボン、スチールを混在させてボディを作る技術や、電動パワートレインにも対応出来ることで、プラグインハイブリッドやバッテリーカーもこのプラットホームをベースに開発されている」と語った。
《text:内田俊一》