ダイハツは東京オートサロン2016に、『コペン』の新しいコンセプトモデル、『コペン セロ クーペコンセプト』と、『コペン ローブ シューティングブレークコンセプト』を出展した。
同社デザイン部チーフデザイナーの和田広文さんは、「通常コンセプトカーを作る場合、色々な欲が出て変更する箇所が多くなってしまう。しかし、今回はドレスフォーメーションを守り、変更可能なところだけ変えるという取り組みにした」と、この2モデルのベースとなる考えを語る。つまり、コペンの骨格部分の変更はしていないのだ。
そのうえで、同社デザイン部デザイン室副主任の井上治郎さんは、「これまでのコペンの着せ替えの範囲をもう少し拡大解釈することで、新しいコペンを提案した」と話す。
コペン セロ クーペコンセプトの狙いは、「コペンの走行性能をしっかりと持たせたまま外板を変えられるというドレスフォーメーションの特徴を活かし、オープンではなく、ハードトップ付きのクーペになっていることだ」と井上さん。
そのデザインは、「フロントのルーフのトップからリアにかけての流麗なライン。そして一番後ろのスポイラーのちょっとつまんだような箇所もしっかりと面が張り出すように強調することで、軽自動車らしからぬボリューム感と、面質の良さを狙っている」とその特徴を述べた。
《text:内田俊一》