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【CAOTY(カーオーディオ・オブ・ザ・イヤー)2015】発表! ランク上位機種の人気の秘密に迫る! 「2chパワーアンプ6万円未満部門 前編」

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【CAOTY(カーオーディオ・オブ・ザ・イヤー)2015】発表! ランク上位機種の人気の秘密に迫る! 「2chパワーアンプ6万円未満部門 前編」全 4 枚写真をすべて見る

海外カーオーディオブランド製品を数多く正規輸入・販売展開しているイース・コーポレーションが発表する、売れ筋ユニットのランキング、【CAOTY2015】が発表となった。上位入賞モデルはなぜ売れているのか…。徹底試聴取材によりそれを明らかにしていく。

12月10日、遂に【CAOTY2015】のランキングが発表された。まだ全ランキングが公開された訳ではないが、興味のある方はぜひ記事下の “関連リンク” から発表ページに飛んでご確認いただきたい。12月中旬現在で、16部門のランキングをつぶさに見ることができる。

そして当記事では、パワーアンプの各部門に入賞したモデルの人気の秘密に迫っていく。今週は、「2chパワーアンプ6万円未満部門 前編」と題し、同部門に入賞した5位から3位までのモデルについてのインプレッション・リポートを掲載していこうと思う。

試聴取材は、イース・コーポレーションの試聴室にて実施した。“PC→USB-DAC→パワーアンプ→スピーカー” というシステム構成の中で、パワーアンプだけを交換して試聴を進めた。なお、リファレンスとして使用したスピーカーは、RSオーディオの『RS Revelation 165』(税込価格:22万6800円)。ちなみに当機は、“スピーカー20万円以上部門” で4位にランクインしている。今年7月から発売されたモデルでありながらこの順位というのは、相当に立派だ(1年間での総販売台数で順位が決められているので、販売期間が短いと単純に不利なのだ)。同ブランドのスーパーハイエンドスピーカー『RSマスターシリーズ』譲りの、正確な再現性が支持されての入賞だろう。

試聴システムのケーブル類はすぺて、モンスターカーオーディオで統一。パワーケーブルが、『MCA PF4』(税込価格:3240円/m)、スピーカーケーブルが『MCA 350S16』(税込価格:864円/m)、RCAケーブルが『MCA 450i-3M』(税込価格:1万6200円)という布陣だ。

では、カウントダウン形式で、各モデルの試聴インプレッションに入っていこう。

第5位 ロックフォード・フォズゲート P300X2 税込価格:5万6160円

昨年のランキングでも5位だった当モデル。【CAOTY2015】でも変わらない強さを見せつけた。といいつつ、実質は1ランクダウンだ。というのは、昨年3位にランクインしている「ロックフォード・フォズゲート P400X2」が、価格改定により “6万円以上部門” へとクラス変更され、当部門から姿を消しているからだ。つまり当機を追い抜いた機種がある、ということなのだ。

とはいいつつも、当機は、部門のリミットである6万円に迫る価格の製品だ。廉価なモデルが並ぶ中、高額であるというビハインドをものともせずに、堂々の5位入賞を果たした。大健闘であることには変わりない。横幅250mmというコンパクトモデルであり、シート下へのインストールも可能であるので、取り付け性の高さも支持を集めた要因だろう。

さて、音はどうなのだろうか…。一聴してまず感じたのは、安定感。価格の高さはダテではない。帯域バランスも良く音色も的確だ。安心して聴ける音だった。特に印象的なのは低域だ。太さ、充実感、エネルギー感が十分で、さすがはロックフォード、という風格がある。高域もほど良く繊細で、音量の小さな楽器の音も、くっきりと輪郭を描き切る。この実力ならば売れて当然、そう思わせるに十分な、確かなサウンドを堪能できた。

《編集部 藤澤の一言レビュー》
ロックフォードのスタンダード機と言えるパンチシリーズのパワーアンプ。一定の音数と密度感を持ちながらブランドイメージそのままのパンチ力を備えている。Dレンジもそこそこ広いので外部アンプ付けました! 感は非常に高い。

第4位 ライトニング・オーディオ L-2125 税込価格:2万1600円

昨年の9位から、一気に5ランクものジャンプアップを果たした当機。ここまで躍進する機種も珍しい。その要因は何なのであろうか…。1つ考えられるのは、スモールモデルのニーズの高まりだ。他の部門を見ても、スモールモデルの健闘が目立つ。当機の躍進も、その流れを象徴していると言っていいだろう。

ちなみに、当機は2014年にモデルチェンジされている。というわけで、2014年は発売期間も短く、それがランクに影響を与えてもいたのだが、デザイン変更により、ユーザーに戸惑いを与えた可能性も否めない。従来のライトニングオーディオのパワーアンプには、ルックスに華やかさがあった。イルミを効果的に使い、若々しい雰囲気を醸していて、カスタムインストール派に特に人気の製品となっていたのだ。しかし当機は、より大人っぽいシックなデザインとなり、カスタム派への訴求が弱まった。しかし、2015年となって時間が経過するとともに、当機なりの良さが浸透してきた、ということなのかもしれない。

さて、音である。結論から入ろう。なかなかの秀作モデルであることを、一聴して理解できた。音色は至って正確で、レンジの広さも確保されている。パワフルにしっかりと鳴っていて、外部アンプの利点を十二分に感じ取ることもできる。低域の出方も悪くない。量感もほど良くあり、その上で適度にタイトだ。コストパフォーマンスは高い。ジャンプアップした最大の要因は、音の良さの理解が進んだからだろう。そう感じさせるほどの手応えあるサウンドが楽しめた。

《編集部 藤澤の一言レビュー》
まず見た目が大人びた印象に変わったのだが、ここは好き好きであろう。音はスピード感があり弾むような音、逆に言えば芯が細い。ドンッと来る低域を求めるユーザーよりも、明るくカラッとした音調が好きなユーザーに合う製品。

第3位 ロックフォード・フォズゲート PBR300X2 税込価格:5万8320円

昨年の4位から1つ順位を上げた当機。これも、昨年第3位だったモデルが “6万円以上部門” に移ったからではあるのだが、そうは言っても当機の価格は部門リミットぎりぎりのところ。にもかかわらずのベスト3入りである。実力の高さゆえであることは疑いようがない。

当モデルの実力とは、まずは超小型であること。小さいことは即、利点をもたらす。それはすなわちインストール性の高さだ。シート下はもちろんのこと、車種によってはグローブボックス内への設置も可能だろう。そこにセットできれば、ナビヘッドから直で繋ぐ場合にはRCAケーブルも短くできる。良いことずくめだ。

とは言いつつも、音がイマイチでは、ここまでの支持は得られるはずもない。ということで、改めてそのサウンド聴いたみたのだが…。

超小型であることのビハインドはまったく感じられなかった。超小型であることを差し引いて評価しようという気持ちは微塵も沸いてこない。ラージサイズのパワーアンプと同じ土俵で闘えているのだ。この部門においては高額なモデルとなっているのだが、それにふさわしい音の厚み、高域の繊細さ、低域の密度・エネルギー感が十二分に感じられた。クリアで見通しも良い。信号に対する反応も早く、リズミックな曲もノリ良く聴かせてくれる。質の高いモデルであることを再認識した。これは売れて当然だ。

《編集部 藤澤の一言レビュー》
とにかく小型で設置場所に困らないのが大きな利点で、シート下はもちろんのことグローブボックス内に設置も可能。パッと聴くと凝縮した濃さを感じる音調なのだが、高・低域ともにもう少し伸びが欲しいとは思える。しかしコンパクトな筐体は非常に強み。

さて次週は、当部門の2位~堂々の1位、さらに注目モデル1機種についてのインプレッションリポートをお届けする。次週も乞うご期待!

《text:太田祥三》

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