米国の自動車大手、フォードモーターは11月、米国ラスベガスで開催されたSEMAショー15において、フォード『コブラジェット マスタング』の2016年モデルを初公開した。
「コブラジェット」は、フォード『マスタング』をベースに、米国で人気の高いドラッグレース参戦を前提に開発されたモデル。過去には、2008年、2010年、2012年、2013年、2014年にそれぞれ50台が限定生産された。
2016年モデルは、新型マスタングベースの初のコブラジェット。限定50台を生産し、NHRA(全米ホットロッド協会)のストックおよびスーパーストッククラスへ、即参戦可能な状態で販売される。
新しいコブラジェットは、市販車の「マスタングGT」とエンジン部品の75%を共用。ただし、5.0リットルV型8気筒ガソリンエンジンは、スーパーチャージャーで過給された。
ドラッグレース用のトランスミッションやサスペンション、タイヤ、ロールケージなどを標準装備。歴代コブラジェットでは初めて、新開発の4リンクリアサスペンションと電動ウォーターポンプを採用した。同社によると、0‐400m加速タイムは8秒台という。
なお、公道走行は不可。ベース価格は9万9990ドル(約1215万円)と公表されている。
《text:森脇稔》