ナビタイムジャパンは12月2日、「交通コンサルティング事業」が交通ビッグデータを用いて分析した、首都圏中央連絡自動車道(圏央道)桶川北本IC~白岡菖蒲IC間開通の影響を発表した。
交通コンサルティング事業では、ナビタイムジャパンの提供するスマートフォン向けカーナビアプリのプローブ交通情報や経路検索条件データなど、交通ビッグデータを用いた交通・観光分析を行っている。
今回の分析では、圏央道 桶川北本IC~白岡菖蒲IC間が10月31日に開通したことで、道路交通や観光にどのような影響があったのか、交通ビッグデータを用いて明らかにしている。
東名高速 海老名JCTから東北道 久喜JCTまでの途中の経路をプローブデータを用いて圏央道開通前後で比較したところ、開通前は首都高経由を利用するドライバーが90%・平均所要時間98分だったが、開通後は90%が圏央道経由となり、平均所要時間も70分と28分短縮していることがわかった。
また圏央道開通前は、一時的に終点となっていた桶川北本ICからは通過交通が桶川市内に流出し、一般道路の渋滞の要因となっていた。開通後は、桶川北本ICからの通過交通の流出が減少したことで渋滞が緩和し、坂田交差点までの所要時間が3分短縮し、坂田交差点の信号通過時間も直進が31秒、右折が67秒短縮していることがわかった。
《text:纐纈敏也@DAYS》