ドイツの高級車、メルセデスベンツの高性能車部門、メルセデスAMG。そのメルセデスAMGが、V型12気筒ガソリンエンジンの生産拠点を変更する。
これは11月19日、メルセデスベンツが明らかにしたもの。「メルセデスAMGのV型12気筒エンジンの生産を2016年2月から、ダイムラーのドイツ・ハンマイム工場に移管する」と発表している。
今回の生産再編は、メルセデスAMGの本拠地、ドイツ・アファルターバッハ工場がフル稼働状態にあることへの対応。生産能力に余裕があるダイムラーのドイツ・ハンマイム工場に、メルセデスAMGのエンジンの中で、V型12気筒ツインターボの生産のみを移管する。
なお、メルセデスAMGの本拠地、アファルターバッハ工場では、V12生産移管後、V8エンジンの生産能力を増やす計画。アファルターバッハ工場では、V12エンジンの生産は行わないが、開発は引き続き行う。
また、ダイムラーのドイツ・ハンマイム工場では、V12エンジンの組み立てを、最初から最後まで一人の職人が担当するAMGの伝統を継続していく。
《text:森脇稔》