トヨタ自動車は11月27日、2015年1-10月の世界新車販売の結果を発表した。フォルクスワーゲングループの同期間の実績も出そろい、トヨタが1-10月でも世界販売の首位を維持した。
トヨタの発表によると、ダイハツや日野を含めたグループ全体の2015年1-10月の世界新車販売は、835万3000台。前年同期に対して、1.5%の減少だった。
一方、欧州の自動車最大手、フォルクスワーゲングループ(アウディやセアト、シュコダなどを含む)が11月13日に発表した2015年1-10月世界新車販売は、前年同期比1.7%減の826万2000台。
この結果、トヨタはフォルクスワーゲングループに約9万1000台の差をつけ、2015年1-10月でも世界新車販売の首位の座を守った。2015年1-9月の両社の差は、約6万7000台だったから、その差がさらに開いたことになる。
フォルクスワーゲングループに関しては9月中旬、一部ディーゼル車に排ガス試験を不正にクリアする違法ソフトウェアを搭載していたことが判明。新車販売への影響が出てきている。
《text:森脇稔》