欧州の自動車最大手、フォルクスワーゲングループ。同社がデジタル事業を強化する目的で、米アップル社の人材をヘッドハンティングした。
これは11月10日、フォルクスワーゲングループが明らかにしたもの。「ヨハン・ユングビルト氏を、新たに設立するデジタル戦略部門のトップに起用した」と発表している。
ヨハン・ユングビルト氏は現在42歳。ルーマニア出身で、前職はアップル社のエンジニア。アップルには2014年に入社し、コンピューター「Mac」のシステムの開発などを手がけた。
アップルに入社する前は2009年、メルセデスベンツの北米研究開発部門の社長兼CEOに指名。シリコンバレーを拠点に、自動運転やEVなどの研究開発を担当している。
なお、ヨハン・ユングビルト氏は、フォルクスワーゲングループのマティアス・ミューラーCEOに、事業の進捗具合を直接報告する体制を取る。
《text:森脇稔》