ディーゼルエンジンに関して、新たな不正が発覚したフォルクスワーゲングループ。同社がこの問題について、声明を出している。
当初、フォルクスワーゲングループの不正は、一部ディーゼルエンジン車の排ガス試験において、NOX(窒素酸化物)の量を実際よりも少なく見せるために、違法なソフトウェアを使用していた。
しかし、今回明らかになった新たな問題では、排ガス中のCO2(二酸化炭素)の量を示すデータも、不正に操作していた。これは、フォルクスワーゲングループの社内調査で判明したもので、ディーゼルだけでなく、ガソリンエンジンも含まれる。
11月3日、フォルクスワーゲングループの監査役会は、声明を発表。「車両の型式承認のためにCO2排出量を決定する過程において、問題が見つかったことを深く懸念している」とコメント。
さらに、「フォルクスワーゲングループの取締役会は、この問題を解決し信頼関係を再構築するために、全力で取り組む」と述べている。
《text:森脇稔》