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カスタム・オーディオマシン Special Feature !! #116: Mercedes-AMG・CLA 45 by サウンドステーション ウイニング 後編

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グッドルッキンとグッドサウンドを両得する秀作オーディオマシンをご紹介している当コーナー。今週も、滋賀県の実力ショップ・サウンドステーション ウイニングのデモカー『Mercedes-AMG・CLA 45』をスペシャル・フィーチャーする。今回は、こだわりのオーディオシステムの詳細を、じっくりと解説していく。


佇まいはあくまでもクール & エレガント
しかし、サウンドには熱き匠の血が宿る!

最高のHi-Fiサウンドをデモするべく、妥協のないオーディオ・インストールが敢行されているこの『Mercedes-AMG・CLA 45』。しかしながら、佇まいは至ってクール。そこがこのクルマの最大の特長だ。どのようにそれが成し遂げられているのかを、じっくりと解説していこう。







トランクとは打って変わって、インテリアはあくまで純正然とした仕上がりだ。ちなみに、カロッツェリアXのヘッドが入れられているスペースは、純正デッキがあった場所。1.5DINくらいのスペースに対して、パネルを製作して自然に仕上げた。

まずは、システムレイアウトからご紹介していこう。

ヘッドユニットはカロッツェリアX・RS-D7XIII、プロセッサーも同じくカロッツェリアX・RS-P99Xだ。パアーアンプにも同シリーズのハイグレードモデル、RS-A09Xを4台採用。そしてフロント3ウェイ+サブウーファーは、カロッツェリアのフラッグシップスピーカー、1000RSシリーズで固めるという、そうそうたる布陣を敷いている。

これら至極のユニットの性能をフルに引き出すべく、インストールはとことん音にこだわって実施されているのだが、暑苦しさは一切ナシ。それができているポイントはズバリ、“フレキシビリティ”にある。可能な範囲の中で、デザイン性、そして安全性や合理性も考慮し、柔軟性を発揮させながら、最高の音が追求されているのだ。

例えば、ツイーターとミッドレンジの取り付けにおいて。インストール位置の決定に、まさに柔軟性が発揮されている。音のことを考えて、まずは近接配置が実行されているのだが、どちらをAピラーに、どちらをミラー裏に取り付けるかは、見た目のバランス、そして視界確保までを総合的に考慮して決められている。ちなみに、ツイーターを外側(ミラー裏)に付けた場合は、ステージの横幅を出しやすいというメリットがあり、逆に、内側(Aピラー)に付けると定位が出しやすいというメリットがあるという。このように、それぞれにメリットがあるならば、見た目と安全性を優先して場所を決め、音を煮詰めるのはチューニングで、という判断が成されているのだ。







アウターバッフルは絶妙な立体成型を施して作り上げつつ、純正のドアパネルとナチュラルに融合させてある。至ってクールな仕上がりだ。ツイーターとミッドレンジも、視界を妨げることもなく、しっくりとスペースに収まっている。

角度の決定においても、合理性を優先。1000RSシリーズのツイーターは指向性が強いタイプだ。直接音を十分に得ようとするならばリスナーに正対させるのがベストだが、指向性が強いだけに少しでもずれると左右のバランスが崩れてしまう。当車はデモカーであり、さまざまな身長のユーザーを乗せることとなる。つまり、リスニングポジションが人によって変わってくるわけだ。直向けにした場合、ベストな角度から外れてしまうケースも考えられる。であるならば、すべての人にとってイコールコンディションになりやすい、“センター方向”を向けたほうが合理的、という考え方だ。センター向けには、反射の影響が最小限ということと、左右を対称に作れるというメリットもある。これらを総合的に判断して、センター向けが選択されているのである。

サブウーファーにおいても、確実な取り付けを徹底しながら、見た目にも配慮。背面にはルックスも考えてアクリルボードを使用しているが、25mmという厚手のボードを使って強度の確保に抜かりはない。内部には補強とデザイン性の両面を考えてアクリルも入れている。







使用スピーカーは、ツイーター & ミッドウーファーが、2ウェイコンポーネントスピーカー、TS-Z1000RS、そこにミッドレンジ、TS-S1000RSを足し、フロント3ウェイを構成。そしてサブウーファーがTS-W1000RS。サブウーファーは1発。2chアンプをブリッジ接続して、パワフルにドライブしている。

ドアに装着したミッドウーファーに関しては、ユニット周辺のアウターボードをスタイリッシュに仕上げること以外では、ただひたすらに音に良いことだけを徹底注入。それが出来る場所ではそれで良いわけだ。取り付け面の制振を徹底的に実施し、強化対策、防水対策それぞれに万全を期したインナーバッフルを用意して、スピーカーの性能を確実に引き出せる状況を確保している。

というような次第なのである。最大限、高音質に振っていながらも、状況に応じて臨機応変に対応していく。結果、マニアックさを醸すことなく、あくまでもエレガントな出来映えを獲得。

しかし、いざ音をデモすれば、そのハイクオリティっぷりはMAX。さすがはウイニングとうならせる、匠のHi-Fiサウンドが満喫できる。

さて、いかがだったろうか。とことんハイエンド、しかし、風貌はあくまでもクールでスタイリッシュ。お近くの方はウイニングを訪れて、ぜひぜひこのカッコ良さと至高のサウンドを、実体験すべし!

《text:太田祥三》

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