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カスタム・オーディオマシン Special Feature !! スピンオフ! その、“サウンド・クオリティ”にズームイン!! #3: SUZUKI・ALTO WORKS by CAR-Fi

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ルックスとサウンドの両面にこだわり抜いた熱血車両をご紹介している連載企画、“カスタム・オーディオマシン Special Feature !!”。その“スピンオフ”版をお届けしている。“カスタム・オーディオマシンのサウンド・クオリティに迫ろう”というのがコンセプトだ。3週目となる今回は、神奈川県の人気ショップ、CAR-Fiが製作したアルトワークスをクローズアップする。ド級のサウンドシステムを搭載しているこの有名車の音とは、いかに…。

このアルトワークス。主にACG内で開催されている“日音協”で大活躍しているクルマなので、ご存じの方も多いはずだ。“大音良”をコンセプトに、車室内でも外に向けても、鳴りっぷりの良いパワーサウンドを轟かせ、イベントを沸かせている。







まずはシステムレイアウトからご紹介していこう。

ヘッドユニット & プロセッサーはカロッツェリア・P01。そしてパワーアンプはすべてμディメンションのOTKシリーズで統一。4chモデルであるOTK-1000を2台、そしてモノchモデルのOTK-5000(4Ω接続時の定格出力が1524Wというハイパワーモデル)を1台使用している。

スピーカーは以下のとおりだ。フロントスピーカーがロックフォードのパンチプロ。ミッドウーファーに10インチモデルをおごり、ツイーターには音飛びの良いブレッドツイーターを採用。ダッシュに1セット、ドアに1セット、計2セット搭載している。ドアのツイーターは、外向き用だ。サブウーファーは、ロックフォード・フォズゲートのP3(15インチモデル)。“大音良”を得るために、盤石の布陣でシステムが構成されている。

インストールにおいても“大音良”が大いに意識されている。まずは肝心カナメのサブウーファー。この取り付けにおいてテーマとされているのは、“レスポンス”。15インチ×4発を機敏に鳴らすことが目指されているのだ。そのために、1発に対して1つのシールドボックスをあてがい、その上でそれぞれの容積をやや少なめにして素早く反応するようにセッティングしてある。かつ、ボックスそれぞれを超強固に組み上げ、確実なドライブも担保した。

ドアのミッドウーファーのインストールも念入りに行ってある。ポイントはバッフル。面積を最大限確保し、さらにそれを鉄板に完全密着させて、ミッドウーファーの踏ん張りが効くようにした。密着させるためにはひと手間余計にかけてある。鉄板には凹凸があるが、その形状に追従させるべく接地面をパテで成形。こうして、一部のスキもなくバッフルと鉄板とを結合させた。とにかく、“ストレート”に鳴らすべく、つまりは各ユニットの能力をフルに引き出すべく、インストールが追い込まれているのだ。







さて、そのサウンドは…。

コクピットに乗り込み1曲目をかけるやいなや、インパクト抜群な重低音に衝撃を受けた。とにかく体が揺すぶられる。そしてなるほど、確かにレスポンスが速い。大口径サブウーファー4発が、信号に対して俊敏に反応している。さらにはタイトな鳴りっぷりも印象的だった。量感が信じられないレベルでたっぷりとしているのだが、それでいて良く締まっているのだ。実に心地良かった。

その低域に対して、中・高域がまったく埋もれないことにも驚かされた。ボーカルも、各楽器の演奏も、そしてシンバル等の高音も、すべてをクリアに響かせていたのだ。

しばしそのパワーサウンドに酔いしれていると、カーファイの小金井さんが、さらにボリュームを上げていき…。

多分それは、150dBにも迫るであろう超大音量。音圧競技車両が本気を出した時のそれだ。

ところがその音量でありながら、サウンドが一切破綻をきたさない。至ってクリアサウンドのままなのだ。室内もフル防振が施されているとのことで、どこもほとんどビビらないし、音も割れない。全体のバランスも崩れない。これには相当に驚かされた。このアルトワークスの真骨頂はここにある。どれほどの大ボリュームであっても、常に“大音良”が楽しめるのだ。こんなクルマには滅多にお目にかかれない。まさに、唯我独尊。このクルマだけの世界観を目の当たりにさせられた。

熱き血潮がたぎる、正真正銘の“漢”のサウンドを奏でるクルマ、それがこのアルトワークスだ。なんともあっぱれな1台だった。







《text:太田祥三》

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