グッドルッキンとグッドサウンドを両得する優秀車両をご紹介している当コーナー。2015年もイカしたオーディオマシンをガンガン登場させていきたと思う。お付き合いのほど、よろしくお願いいたしマス! というわけで新年1台目としてご紹介するのは、滋賀県の実力ショップ、サウンドステーション ウイニング製作の日産フーガ。オーナーの愛情がギュッと凝縮した珠玉の1台。じっくりとご覧いただきたい。
“良い音を楽しみたい”、これを出発点に
全方位的にカーオーディオライフを満喫♪
今週はコンセプトとトランクのカスタムをクローズアップする。カスタムは写真で見ていただくとして、本文ではコンセプトについて解説していこう。
まずは、このフーガにオーディオが組まれることとなった目的からご紹介しよう。それは至ってシンプル。ズバリ、“カーライフを楽しくさせるため”である。最重要視しているポイントは“音”。通勤にも使っている普段乗りのクルマであるので、日々良い音に包まれて気持ちよくクルマを運転したい。まずはここが出発点だ。
そして、どうせ組むのなら見た目もカッコ良く、ということで各所をカスタム。カッコ良さも快適さの1要素だ。さらに、せっかく良い音 & カッコ良さを獲得したのだから、その音質性能を計ってみたいしギャラリーにもアピールしてみたい。そう考えて、サウンドコンペにも積極参加。オーディオを組んだことで味わえる楽しみすべてを味わい尽くそうとしているわけだ。カーオーディオが、日常的にも非日常的にも、カーライフを充実さでているのである。
(サムネールはクリックで拡大します)
実用性も重視されているトランク。荷物を詰めるようにフロアは未加工とし、ウォールを作り込むことでカスタムを完成させた。このウォール部分にはカバーが用意されていて、普段カスタムは保護されている。
そしてもう1つ、オーナーの山本さんは、音とカスタムを進化させる楽しみもたっぷりと味わってきた。進化の歴史はざっとこんな感じだ。まずは、ライトニングオーディオのユニットを使って、ライトに組んだのが始まり。その後、現在も使っているパワーアンプ、ブラックス・NOX4を1台導入してフロント2ウェイをマルチドライブ。次には同じくNOX4をもう1台追加し、フロント2ウェイ+サブウーファーのマルチシステムを完成させた。この時にトランクのカスタムにも取り組み、写真のような妖艶なフィニッシュをゲット。さらに去年の秋には、ヘッドユニットを発売されたばかりのダイヤトーンサウンドナビ・NR-MZ90PREMIに換装。こうして現在に至っている。
(サムネールはクリックで拡大します)
ウォールだけでどこまでインパクトが出せるか…。ここは製作ショップ・ウイニングの腕の見せ所。アクリルを大胆に使い、かつ繊細に造形。ボックス内はレザーで美しくフィニッシュ。LEDも効果的に使って完成度高く仕上げた。
ちなみに、このフーガのオーディオで山本さんが楽しんでいる音楽とは、潔くも「安室奈美恵Only!」とのこと。他の音楽をまったく聴かないということはないだろうが、好きなアーティストのサウンドを心ゆくまで楽しむためにオーディオをとことん磨き込んできたのだ。この真っ直ぐさたるや、実に清々しい。
好感度の高い爽やかな傑作車両であるこのフーガ。来週は、どのように音を磨き込んでいるのかについて深く切り込んでいく。お楽しみに♪
《text:太田祥三》