期待のニュースピーカー、ダイヤトーン『DS-G500』。その実力と魅力を徹底検証してきた当特集も、いよいよ最終回だ。 先週までで、概要、進化技術、試聴とお伝えしてきたが、今回は、ユニットをそれぞれで購入できる、“単品発売”についての概要解説をお届けする。“単品発売”をどう利用すると楽しいのか、詳しくご紹介していこう。
今回の『DS-G500』発売における大きなトピックの1つが、今回ご紹介する“単品発売”だ。これを活用することで、『DS-G20』、『DS-G50』からの、段階を経たステップアップが可能となるのだ。ユーザーに優しい、配慮ある設定と言っていい。
まずは、その全体像をご紹介しておこう。
DS-G500セット 税抜価格:16万円(ウーファー用ダイレクター、ツイーター用ダイレクター共に含む)
DS-G500Lネットワークレス 税抜価格:13万2000円(ウーファー用ダイレクター含む。ツイーター用ダイレクター含まず)
TW-G500ツイーター 税抜価格:2万6000円(1個、ペア:5万2000円)(ツイーター用ダイレクター含まず)
WF-G500ウーファー 税抜価格:4万4000円(1個、ペア:8万8000円)(ウーファー用ダイレクター含まず)
NW-G500ネットワーク 税抜価格:1万5000円(1個、ペア:3万円)
DR-G500-TWツイーター用ダイレクター 税抜価格:7200円(1個、ペア:1万4400円)
DR-G500-WFウーファー用ダイレクター 税抜価格:1万400円(1個、ペア:2万800円)
価格的には、セットでの購入がもっともお得だ(ご覧のとおり、ダイレクターの有る無しの設定が妙となっている)。とはいえ、例えばとりあえずツイーターだけがほしいと考えた時に、すべてを購入しなくて良いのはメリットとして相当に大きい。
この“単品発売”を活用する推奨プランをご紹介していこう。
まずは、『DS-G20』ユーザーに向けて。『DS-G20』からのステップアップとしては、ツイーターのステップアップのみが推奨だ。
『DS-G20』からツイーターのみをステップアップした場合、その音質の向上は「音場」「音色」「鮮度」「バランス」が特に向上し、「エネルギー」も向上、「S/N感」についてもやや向上、というのがダイヤトーンの見解だ。
次に、『DS-G50』からのステップアップについて。
こちらでは、ツイーターのみ、ミッドウーファーのみ、両方のステップアップが推奨とされている。
ツイーターのみのステップアップにおいては、「音場」「音色」「鮮度」「エネルギー」「S/N感」が特に向上し、「バランス」も向上する、とのことだ。
ミッドウーファーのみをステップアップした場合には、「音色」「エネルギー」「バランス」が特に向上し、「音場」「鮮度」「S/N感」も向上する、という。
それぞれの向上具合は、車種や取り付け条件により一概に言えるものではないが、参考として把握しておこう。『DS-G20』、『DS-G50』それぞれのユーザーは、どのようにステップアップしていくか、大いに夢を膨らませてほしい。
ところで、今回の『DS-G500』の発売に関して、もう1つ、細かなトピックがある。それは、ツイーター用に専用スタンドが用意されていること。ツイーターの取り付け方法としては、ピラーやミラー裏への埋め込みが推奨だが、そのような取り付け方法に抵抗を感じるユーザーもいるだろう。そういったユーザーに向けての“販促物”として、「専用スタンド」が用意されているのだ。
『DS-G500』を着けたいのだが、加工を最小限に留めたいと考える際には、お求めのショップにその旨相談してみよう。
さて、『DS-G50』から大きな進化を遂げた『DS-G500』。16万円という価格以上のサウンドが聴ける、コストパフォーマンスの高い製品に仕上がっていることは疑う余地がない。ダイヤトーン・ファンはもちろん、手応えあるミドルクラススピーカーをお探しの方は、そのサウンドをぜひともご自分の耳でチェックしてほしい。運命の出会いとなる可能性は、大だ。
《text:太田祥三》