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Hi-Fiカーオーディオの頂点を決める! 第18回パイオニアカーサウンドコンテストレポート #2

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Hi-Fiカーオーディオの頂点を決める! 第18回パイオニアカーサウンドコンテストレポート全 1 枚写真をすべて見る


今週はユーザーザー部門、各クラス上位3位のレポートです。



BMW・320iツーリング
(オーナー:菊地 一也さん)
by サウンドフリークス
ユーザーカー部門 カロッツェリアXシステムクラス 第1位













60台近いエントリーを集めた、同コンテスト中最激戦となった同部門・同クラス。堂々の1位に輝いたのは、岩手県の名店・サウンドフリークスのBMW・320iツーリング。カロッツェリアXのメインユニット+プロセッサーに組み合わせたパワーアンプは、RS-A09X×3台+PRS-D700。これらをマルチ使いして1000RSスピーカーで構成されるフロント3ウェイ+W1RSサブウーファーを鳴らすというシステムを採用している。

長年ホームオーディオに親しんできたというオーナーは、このクルマで、トランジェントに優れた立体的なステレオサウンドを楽しむべく、このシステムに辿り付いたとのこと。ダイアン・リーヴスでは、ほど良いリバーブと色っぽい歌声を表現しながらのキレのあるサウンドなどを目指し、ピアノ協奏曲では解像度にこだわりつつ、ピアノを中心とした各楽器の鋭さや柔軟性、そして躍動感などを意識したとのことだ。



BMW・335iクーペ
(オーナー:後藤 徳章さん)
by サウンドフリークス
ユーザーカー部門 カロッツェリアXシステムクラス 第2位









第2位に輝いたのも、1位と同じく、サウンドフリークスからエントリーのこちらのBMW・335iクーペ。

デジタルプロセッサー & パワーアンプであるRS-A9Xと、パワーアンプ・RS-A7Xを組み合わせる“ピュアデジタルシステム”を採用。このシステムで、1000RSスピーカーで構成されるフロント3ウェイ+サブウーファーを鳴らしていた。

今回の課題曲の理解を深めるために、ハイレゾやDSD、アナログレコードといったあらゆるフォーマットでチェックを行い、ステレオ再生の原点に返って音作りをしたという。ダイアン・リーヴスではボーカルの定位、各楽器の分解などに気を配り、ピアノ協奏曲では、ピアノの力強く躍動的な演奏を引き立たせつつ、全体のエネルギー感、ハーモニーなどを大切にしたとのことだ。



BMW・435クーペ
(オーナー:阪本 武臣さん)
by サウンドステーション AV Kansai 堺店
ユーザーカー部門 カロッツェリアXシステムクラス 第3位












大阪府の名店、AV Kansai 堺店からエントリーしたこちらのBMW・435クーペ。パワーアンプに最新モデル、RS-A09Xを4台採用し、1000RSシリーズスピーカーで構成されるフロント3ウェイ+サブウーファーをドライブしている。トランクの美しいインストレーションも印象的だ。

昨年の優勝経験をベースに『良い音とは豊かである』をテーマに「自然でストレートな再生」を大切にしつつ、「太さ」も失わないサウンドを心がけたという。課題曲においては、正確な音場と響きを大切に、冷静になりすぎず演奏者の『熱』が伝わるようなバランスを注視したとのこと。特にピアノ協奏曲においては、『インクも乾いていない書きたての譜面』を演奏しているかのような、若々しい感性溢れる演奏の表現を目指したという。



TOYOTA・アルファード
(オーナー:藤戸 崇さん)
by サウンドステーション ガレージ ショウエイ
ユーザーカー部門 ピュアコンポシステムクラス 第1位











ユーザーカー部門のピュアコンポシステムクラスで優勝を果たしたのは、高知の実力店・ガレージショウエイからエントリーの、こちらのアルファード。

システムは、レギュレーションに従ってメインユニットにDEH-P01を使用。パワーアンプにはRS-A09Xを1台+RS-A99Xを2台採用している。スピーカーはフロント3ウェイが1000RSで構成され、サブウーファーにはW1RSIIが使用されていた。

『RSスピーカーの性能を最大限引き出す』をテーマに掲げ、取り付け方法、無共振バッフルなど、見えない部分にも相当に工夫したとのことだ。調整においては、奥行き感を表現できるように注意しながら、『スムーズでナチュラル』をテーマに、解像度、広いレンジ、音楽の持つ空気感に留意したという。

ダイアン・リーヴスでは、同アーティストが過去にリリースした作品を年代順に聴いて研究し、ピアノ協奏曲では、各楽器がどのように絡み合うかを考えて調整。結果、最高の成果を手に入れた。



TOYOTA・プリウスα
(オーナー:山根 謙治さん)
by サウンドステーション ジパング
ユーザーカー部門 ピュアコンポシステムクラス 第2位










鳥取県の実力ショップ・ジパングからエントリーのプリウスαが第2位を獲得。使用しているパワーアンプは、RS-A99X×2台。これで1RSIIシリーズスピーカーで構成されるフロント2ウェイ+サブウーファーを鳴らすというシステムレイアウトを採用していた。

課題曲を理解するために過去の作品も聴き、楽曲の音楽性を大事にしながら、その上で過度な味付けは抑え、落ち着いたトーンバランスの中にも適度な輝きを、そして表情豊かに再現できるように注意を払ったという。

ダイアン・リーヴスでは圧倒的な歌唱力とリズム感、ふくよかさを保ちながら、伴奏との距離感、ピッチなどにも留意。ピアノ協奏曲においては、「叙情性」を大切に表現力豊かな再生を目指したとのことだ。



Mercedes-Benz・Cクラス
(オーナー:森本 健さん)
by サウンドステーション AV Kansai 堺店
ユーザーカー部門 ピュアコンポシステムクラス 第3位











大阪府の実力店、AV Kansai 堺店からエントリーした森本さんのベンツ・Cクラスが同部門・同クラスの第3位に輝いた。

システムレイアウトは以下のとおり。メインユニットにはDEH-P01を使用し、パワーアンプにRS-A09Xを2台採用してTS-Z1000RSをマルチドライブ。もう1台のパワーアンプ・RS-A99Xで、1000RSシリーズのミッドレンジとサブウーファーを鳴らすというもの。

ダイアン・リーヴスでは、素晴らしい録音を活かし、明瞭な音像と歯切れの良いピッチを刻む低域の再現を重視、ピアノ協奏曲では、重厚なオーケストレーションの中で躍動する切れ味のあるピアノを意識し、勢いのある演奏を再現することを目指して、それぞれ調整を行ったとのことだ。



HONDA・シビックタイプR
(オーナー:太田 順隆さん)
by Feel
ユーザーカー部門 内蔵アンプシステムクラス 第1位










30台を超えるエントリーを集めたこちらの“内蔵アンプクラス”は、山梨県の人気店、フィールのシビックタイプRが優勝を果たした。

採用しているスピーカーは、最高峰、カロッツェリア・1000RSシリーズスピーカー。TS-Z1000RS+TS-S1000RSでフロント3ウェイを組み、DEH-P01の内蔵アンプでマルチドライブ。サブウーファー・TS-W1000RSは、PRS-D700でドライブするというシステムレイアウトだ。ツイーターはミラー裏に、ミッドレンジはAピラーに収め、サブウーファーはボックスをラゲッジ後方に載せるというインストールスタイルを採用していた。

ダイアン・リーヴスでは、ギターの弦を弾く音とボーカルが映えるように留意し、特にボーカルの第一声とベースの音階の変化がぼやけないよう調整したとこのことだ。ピアノ協奏曲では、ピアノの音ヌケが悪くならないように、さらにはピアノと弦楽器の音の厚みに注意して調整したという。



SUZUKI・パレット
(オーナー:本間 佳孝さん)
by サウンドハウスジャパン CALL松本
ユーザーカー部門 内蔵アンプシステムクラス 第2位













長野県の実力店、CALL松本からエントリーした本間さんのパレットが、同クラスの第2位に輝いた。ツイーター & ミッドウーファーに、TS-Z172PRS、ミッドレンジにTS-S062PRSをそれぞれ使用してフロント3ウェイを組み、サブウーファーにもTS-W252PRSを採用。サブウーファーをドライブするパワーアンプにはPRS-A900を使っていた。現実的なユニットチョイスがされている。

“軽カーでも、低予算でカーオーディオを楽しめる”ということを感じてもらうべくシステムに磨きをかけたという。調整においては、狭い空間の中でのワイドレンジを欲張らずに、トーンバランスを整え、ややダイナミックさを残しながらまとまった音作りを目指したとのこと。



BMW・120i
(オーナー:中山 愛さん)
by サウンドステーション クァンタム
ユーザーカー部門 内蔵アンプシステムクラス 第3位
















茨城県の実力ショップ、クァンタムからエントリーのBMW・120iが同クラスの第3位を獲得。1000RSシリーズスピーカーでフロント3ウェイ+サブウーファーの本格システムを構築。サブウーファーを鳴らすパワーアンプには、RS-A09Xを採用している。

ダイアン・リーヴスでは、ボーカルのソウルフルな表現・艶・厚み、各楽器のセパレーションと音の明瞭度を保った上で、楽曲全体での音場感・定位感をバランス良く正確に再現することなどに注意したという。ピアノ協奏曲では、エネルギッシュでパワフルな合奏を表情豊かに再現できるよう、全帯域の明瞭度と繊細さなどにも留意して調整が行われている。また、ピアノ奏者の、大胆かつ正確でスピード感のある演奏を再現することも目指したとのことだ。



TOYOTA・bB
by SOUND WAVE
ディーラーデモカー・ユーザーカー混合部門 サイバーナビシステムクラス 第1位













新設の当クラスの初代優勝に輝いたのは、茨城県の名店・サウンドウェーブのbBだ。

システムは以下のとおり。フロントスピーカーには、TS-Z1000RSとTS-S1000RSで構成される3ウェイを採用。オリジナルのパッシブクロスオーバーネットワークを使ってこれらをドライブするという独特のもの。サブウーファーも1000RSシリーズ。これを鳴らすパワーアンプには、RS-A99Xを使っている。

ダイアン・リーヴス、ピアノ協奏曲ともに、サイバーナビの内蔵アンプでどこまで解像度を表現できるかをテーマに、インストレーション、調整、そしてネットワーク製作を煮詰めていったとのことだ。特に、力強いサウンド、活気ある音場、立体的な表現を目指したという。ツイーターとミッドレンジを近接配置し、またミッドウーファーはできる限り角度を付けて取り付けてある。インストールで相当に追い込んだことが見て取れる。



TOYOTA・ブレイド
(オーナー:半田 和徳さん)
by サウンドフリークス
ディーラーデモカー・ユーザーカー混合部門 サイバーナビシステムクラス 第2位











岩手県の実力ショップ・サウンドフリークスが堂々の2位を獲得。フロントスピーカーはこちらも3ウェイ。1000RSシリーズスピーカーを、オリジナルのクロスオーバーネットワークを介してサイバーナビの内蔵アンプで鳴らすというスペシャルレイアウトを採用。サブウーファーも1000RSシリーズ。これを駆動するパワーアンプはRS-A09X。

細部の表現とステレオ再生がどこまで可能かに挑戦。調整面では、EQやゲイン調整の前に、ネットワークを用いての繋がりを重要視したという。ダイアン・リーヴスでは、声の艶っぽさやリバーブに気を配り、ベースやドラムの質と量などを意識。ピアノ協奏曲では、ピアノの力強さ、オーケストラのハーモニーに配慮するなどして音を整えたとのことだ。



TOYOTA・マークX
(オーナー:星野 広文さん)
by スーパーオートバックス かわさき
ディーラーデモカー・ユーザーカー混合部門 サイバーナビシステムクラス 第3位










同クラスで3位に輝いたこちらのマークXは、フロントスピーカーにカスタムフィットのTS-V172Aを採用。それをバイアンプ接続で鳴らしている。サブウーファーには、薄型パワードタイプのTS-WH1000Aを使用。サイバーナビと組み合わせる時、このシステムレイアウトは多くのユーザーに採用されているはず。現実的な仕様で3位入賞を果たしたことは注目に値する。

ダイアン・リーヴスでは、ソウルフルで多彩なニュアンスを表現すべく、楽器とボーカルのバランス、低音の量感と解像度に留意したとのこと。ピアノ協奏曲では、ピアノ奏者が野性的なリズムとスピード感で演奏する様子が伝わるように、それぞれの楽器の分離感、解像度を意識して調整されている。

《text:太田祥三》

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