先週に引き続き、埼玉の気鋭ショップ、ナックス製作のオデッセイをご紹介する。
今週は、フロントのカスタムとオーディオシステムをスペシャルフィーチャー♪ どのようなサウンドを目指し、何を使い、どんなテクニクックが実践されているのか…。要熟読!
限定スピーカー、ロックフォード・J5を使いこなし極上のパワーハイファイ・サウンドを実現!
早速、オーディオシステムからご紹介しよう。ヘッドユニットは純正ナビ。そのスピーカー出力をロックフォードフォズゲイトのシグナルプロセッサー・3SIXTY.3に接続。スピーカーレイアウトは、フロント3ウェイがロックフォードフォズゲイト・J5。220セット限定のスペシャルモデルだ。そしてサブウーファーもロックフォードをチョイス。T1(12インチ)×2発を使用する。
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室内はあくまでもシックな方向で仕上げられている。ドアやピラーには相当に手をかけてあるが、純正っぽい落ち着いた雰囲気が大事にされているのだ。高級感溢れる大人カスタム、といった風情。
これらのスピーカーをマルチアンプシステムでドライブ。採用したアンプはすべてロックフォードの上級グレード、パワーシリーズだ。ツイーターとミッドレンジを、T600-4で鳴らし、ミッドウーファーはT600-2で鳴らしている(このアンプは、サブウーファーボックスの奥側にヒドゥン)。前者が4chモデルで後者が2chモデル。品番はT600と同様だが、2chモデルのほうが1chあたりの出力が大きい。つまり、下の帯域を受け持つスピーカーに、よりパワーをかけて鳴らしているというわけだ。サウンドをしっかりと下支えしようという狙いがある。そしてサブウーファー用のパワーアンプもロックフォードのパワーシリーズを採用。T1500-1bdCPを使っている。
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フロントカスタムのハイライトはドア。ドアポケットも残し、ストック調なテイストだが、レザーとスエードを巧みに使い、さらにいはスエードと同色のステッチを多用し高級感をブーストアップ! アクリルの飾り部分の奥にもスエードが貼られていて、全体のカラーバランスを整えることにも抜かりがない。
サウンドコンセプトはズバリ、パワーハイファイだ。走行するときのロードノイズに負けないパワフルな低域をベースに、全帯域をクリアに鳴らし切ろうとするもの。それを実現するためのキモは、ツイーターとミッドレンジの取り付け方にアリ!
まず、直接音をリスナーにダイレクトに届けるために、各スピーカーはリスナーに直向け。その上で、リスナーから見てタテの軸上に取り付けている。インストールの段階でできるだけ位相を整合させようとする手法だ。
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ピラーも大きな見どころ。ブラックレザーとワインレッドのステッチ、そしてブランドロゴが上品にバランスしている。ツイーターとミッドレンジが、タテの同軸上に付けられているのがポイント。造形もナイス。
ユニットチョイスもインストールも、完全に音質仕様。バシッとフルカスタムをキメているが、実際は生粋のハイファイマシンでもあるのだ。
これほどまで音質にコダワリを持って作られていれば、ドレコンだけでなく、サウンドコンペにも出てみたい、と思うのは自然の摂理だ。オーナーいわく、2014年はACGのパワーハイファイクラス、もしくはIASCA、どちらかに挑戦予定とのこと。イベントシーズン開幕までまだ時間があるので、どのような参戦計画が練られるかはまだわからないが、闘いっぷりにも期待大だ。
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ミッドウーファーは、スピーカーに付属のグリルの下にアクリルパーツを挟み込み、LEDの光で妖しく演出。ヘッドユニットは純正ナビを使用。天井もブラックとワインレッドのツートンでトータルコーディネート。最後はオーナーの山下さん。カーオーディオに情熱を燃やす23歳!
コツコツとカスタム & サウンドをバージョンアップしてきたこのオデッセイ。これからもさらなる進化を遂げそうだ。どこまでビルドアップが図られるのか、今後にも要~注目♪
《text:太田祥三》