今月は、栃木の実力ショップ、lcサウンドファクトリー製作のクルマをもう1台、スペシャル・フィーチャーする。
小島さん所有のオデッセイだ。セカンドシート以降を取り払い、スペースを贅沢に使った入魂の1台。今週は、リアのカスタムおよび、コンセプトに迫る!
リーズナブルなユニットでガツっと鳴らす♪スペースはリッチに活用しインパクトあるカスタムを敢行!
豪快にリアセクションをカスタムしているこちらのオデッセイ。紛れもなく、イベントやショー、そしてストリートで目立てる、完成度の高いカスタム・オーディオマシンだ。その上で実はこのクルマ、隠されたとあるテーマを持ってカスタムが施されている1台でもある。
その隠されたカスタムテーマとは、ズバリ、「リーズナブルなカスタムへの挑戦」!
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2シーターの後方スペースは、ほとんどがサブウーファーボックス♪ スペースの使い方がとってもゴージャス。ちなみに、左右それぞれのボックスに装着されているサブウーファーは各4発。後から見ると見えないのだが、前側にもう1発ずつ着いている。
30cmサブウーファー×8発、パワーアンプは計4台、フロントスピーカーは3ウェイコアキシャルスピーカーが4セット。さらにリアスピーカーも2セット。ここまでの物量を投入しつつも、ユニット総額は約30万円! なんというリーズナブルさ!!
フロントのカスタムと、システムレイアウトについては次週に詳しく解説していくが、「しっかりと取り付けを行えば、リーズナブルな製品でも十分に鳴る!」ことを証明すべくカスタムが実践されているのである。
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ブルーのスエードで仕上げられたボックスサイドには、独特の光り方を魅せるアクリル & LEDの装飾が入っている。これは、アクリルボードを2枚重ねして作ってある。奥側に乳白色のボードを、手前側にクリアのボードを。そのクリアアクリルの裏側に、メッシュ柄のステッカーが貼られている。このステッカーが、ジワっとした光り方を演出しているというわけだ。
クライマックスはなんといってもサブウーファーボックス。4発に対して1シールドボックスをあてがい、容量は約118リットルを確保。さらに内部を入念に補強。確実にサブウーファーを駆動させるために、一切の妥協なく製作されている。
もちろん、しっかり鳴るだけで終わりではない。魅せることにおいても抜かりはナシ! スペースは超大胆にリッチに活用♪ まずは2シーター化を敢行(乗車定員2名で公認車検も取れている!)、その上で空間を贅沢に使用して、見通し良く仕上げてある。いろんな角度から造形を見て楽しみたくなるデザインなのだ♪
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サブウーファーには、ロックフォードフォズゲートのパンチシリーズ・P1S4-12を採用。パワーアンプには、同プライムシリーズの4chモデル×2台、1chモデル×2台を使用している。サブウーファーボックスのテールエンド部分にはモニターを埋め込み、カスタムに動きを与える。
ところでこのクルマ、カスタムに取り組み始めてから3年の歳月をかけて、段階を経てここまでに仕上げてきたという。サブウーファーの箱載せ、フロントスピーカー交換(インナーバッフルでの交換)から始め、こつこつとシステムアップを実行し、この形にまで辿り着いた。このように、じっくりと作られていくクルマには、それ相応の熱さが宿るもの。このオデッセイもまさにそんな1台なのである。
次週はフロントセクションのカスタムと、サウンドコンセプトに迫る! お楽しみに♪
《text:太田祥三》