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【ティーダ】Mycar-lifeデモカー企画 #24: アルティメット広島参加、その後編

カーオーディオデモカー製作記

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10月28日(日)に行われた西日本アルティメットin広島に参加したMycar-lifeデモカーのティーダ。エントリーしたのは、搭載ユニット金額無制限のオープンクラスと、搭載ユニット100万円以下のクラスの2コースにエントリー。


会場はショッピングモールに併設された駐車場で、雨が心配されたが見事に晴れ渡り暖かい陽気が心地よかった。今回初めてオープンクラスにエントリーしたのだが、これは全国の上位車両との差を体感し、審査員となる評論家の先生の意見を聞き今後の方向性を見極めるため。そして100万円以下クラスは、出来る限りの調整を施して外部アンプの車両との差をどこまで埋められるのかをテーマに参戦。取材をしながら試聴させてもらい、各車両の実力を聴かせてもらった。さすがはオープンクラス、各参加店舗のトップクラスの車両だけあり非常に高いレベルで作られている。そんな中で特に印象に残ったのがAVカンサイからエントリーしていたX6だ。


各地のコンテストで必ずと言っていいほど上位入賞してくる車両だが、今までのイメージだと高解像度・高レスポンスで広くステージを展開するクルマという印象だったが、スピーカーを変更したことによって高解像度でありながら明確な定位と音場、固さと柔らかさの絶妙なバランスを歪みの無いトーンバランスで整えて、凄いとしか言いようのない音楽を展開していた。今年聴いたユーザーカーの中で間違いなくトップクラスの車両で、Mycar-lifeデモカーが目指したいと思える出来映えであった。


コンテストの結果としてはオープンクラスは惨敗。そして100万円以下クラスでは2位を頂く結果となった。審査員の先生の評価としては、低域の出し方が不足していて高域が耳に付く。少しだけモヤッとした雰囲気があるので改善した方が良いとのこと。ずっと言われてきていた事で、高域側に意識が向きすぎらしく自分の好みでは全体のトーンバランスがフラットでは無いようだ。こればかりは自分で感覚を修正するしかないので経験を積んで解決していこうと心に誓った。


次のコンテストは内蔵アンプを使用して参加する最後のイベント『まいど大阪』となる。今回指摘された部分を考えて何か対策をしていきたいと考えた結果、ずっと気になっていたフロア部分の防振作業を行ってみた。この作業は実際の効果は分からないのだが、気になっていた部分を改善する事で精神衛生上良いということで施工する。


(サムネールはクリックで拡大。拡大後は写真右側クリックで進む:左側クリックで戻る)








使用したのはレアルシルト1枚とデッドニングには欠かせない素材となっているStP BOMBが2枚。BOMBをフロアマットで型取り、レアルシルトを短冊状に裁断して準備は完了。フロアマットをめくると発泡スチロールがあったので、それを外すと鉄板が見えてきた。叩いてみると鉄板は弱く、いかにも振動します! 的な響きがある。そこにまずは短冊状から四角にカットしたレアルシルトを貼って制振する。そしてBOMBを真ん中のフレームから逃がすようにカットして全面貼りとした。外した発泡スチロールとフロアマットを戻して完了。施工は自分で行ったのだが、やはり素人。作業は4時間ほどかかった。そして早速試聴すると、自分で施工したからプラシーボ効果が高いのか!? と勘違いしてしまうぐらい効果は高かった。足下の振動は半分以下になったのだが、それ以上に出てくる音はクリア感が増して、ミッドバス帯域の解像度が凄く上がり音数も増えている。モヤッと感じていた足下もスッキリした感じで予想以上の効果であった。


そして改善第2弾は…非常に悩んだ部分でもある。オープンクラスとの大きな違いは音の密度と余韻の残し方。高級外部アンプと内蔵アンプを比べるのも間違っているのだが、どうにかその点を改善させたいという思いが強く、方法を考えた結果RCAケーブルの交換という方法を取った。ソースユニットから送られる情報量を優れたRCAケーブルを使ってより多くの情報をアンプに送れば音の密度が増えるはず! という考え。そして選んだのはサブウーファー用に使用して好結果をもたらしたM & MデザインのRCAケーブル。通常ならばMycar-lifeデモカーのクラスで使用するのは過剰な製品チョイスだが、先々を考えると買い換えの必要が無く長期間使えると判断して清水の舞台から飛び降りる気持ちで決定した。


Mycar-lifeデモカーはソースユニットの真下に付属アンプが見えないようにインストールされている。比較的デッキ裏のスペースは広い車種なのだが、太いRCAケーブル6本を処理しないといけなく作業は想像以上に難航した。出来る限りケーブルにストレスがかからないように無理の少ない様に配線の通り道を考えて、試行錯誤を繰り返し完成する。そして気になる出音だが…内蔵アンプの完成形に到達したんじゃないか? と錯覚するぐらいに今までとは比べものにならない異次元のサウンド。音の厚さや密度感は大幅に増して、それに加えて絶妙な柔らかさがプラスされ高級感漂う音色に変化している。自分のクルマでありながらしばらく聴き入ってしまう出来映え。RCAケーブルを換えてこの変化、M & MデザインRCAケーブルの凄さを実感した。

《text:藤澤純一》

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