3SIXTY.3の良さとして、その音質と機能はもちろんだが、その機能が非常に使いやすいということも特筆しておきたい。
高音質をうたうハイエンドシステムプロセッサーの多くは、PCで音質調整を行うものが多い。しかし、その調整ソフトは一般には開示されておらず、そのプロセッサーを正規で取り扱っているショップでしか調整できないものがほとんどだ。これはうかつに触られて設定をダメにされたり、場合によってはシステム設定がおかしくされてスピーカーを壊すなどの事故が起きないようにという配慮でもあり、いたしかたないと納得もできる。しかし、ユーザーからすれば、高いお金を払ったのに自分では一切いじれないということに不満を感じる人ももちろんいるだろう。
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3SIXTY.3は、基本的には取り付けたショップで調整を行うが、調整用ソフトもユーザーに渡されるし、アメリカ・ロックフォードのWEBサイトからソフトのダウンロードも可能となっている。そのため一般ユーザーでも調整をすることができるので、実にうれしい配慮がなされている。
このソフトは、実にシステマチックにできていて、取付後の初期設定もまったく難しいことがない。接続する入力ソースやスピーカーのシステムに合わせて、画面上で選択していくだけで、実に簡単に初期設定は終わる。ハイレベルインプットで、チャンネルと周波数帯域合成や周波数カーブのフラット化は少しやっかいではあるが、本来こういった部分はショップでやってもらうはずなので、大きな問題ではない。
イコライザーやクロスオーバーの調整も数字のダイレクト入力とスライドバーを動かすだけなので、この調整も難しくない。また入力ソースに合わせてメモリーの割り当てを決めたり、コントローラーの操作を割り当てるのも調整ソフトで自由に行える。編集部が把握してる時点では、ソフトの日本語化はされていないようで、今後の対応に期待したい。
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また、このソフトは実に頻繁にバージョンアップが行われており、日本での発売時には同梱ソフトのバージョンから相当なバージョンアップがされている。このバージョンアップはバグ修正だけではなく機能の追加や使い勝手の向上もあるという。そのため、この調整ソフトを使用する際には、必ずネットに接続して最新バージョンであることを確認してから使ってほしい。バージョンが最新かは、調整画面の右下に表示があり、簡単に判別できるようになっている。
駆け足で3SIXTY.3の魅力をお伝えしてきたが、なにぶんこの類のユニットは実際に装着して使ってみなくては、その魅力を把握しづらい。現時点ではまだ装着車量が少ないが、ACGファイナルには相当数の3SIXTY.3装着車が参加すると思われる。Mycar-lifeでは、近いうちに装着車両と使ったショップ、ユーザーに対しての追跡取材を行い、年内には使用レポートもお届けする予定なので、楽しみにまっていて欲しい。
《text:編集部》