先週に掲載したジャッジシートを携えて、何がダメだったのか、どうすれば良かったのかを理解するべくクァンタムへお邪魔し、ジャッジシートの内容を読んだ土屋氏がMycar-lifeデモカーの調整を再度行ってくれ、改めて説明してくれた。
『まず、初出場で3位というのは凄い事。しかも藤澤氏の好みで音を作って評価されているわけだから方向性は間違っていなかったよね。ただ、最終調整をやってOKが出た時に正直欠点は分かってた。でもそれも勉強と思ってあえて言わなかったんだよ。今のデモカーを聴いてごらん、この状態ならもっと上位が取れていたはずだよ。』
そしてMycar-lifeデモカーを聴いてみると…その違いは歴然であった。まず全体の雰囲気が全く違い、求めてきた解像度・膨張感の無い音質を残しながら、若干の柔らかさがあって暖かみを感じて凄く心地よい。そして耳に刺さる寸前だった高域にもまろやかさがあり優しく余韻まで耳に届く。これだったのか…と自分の勉強不足を感じながら家路についた。
《text:藤澤純一》