これが無かったら現状のデモカーは出来上がらなかったと言える。
新しい制振マテリアルStP BOMBの驚異的実力
オーディオカーの基礎を作るという部分で重要な役割を担うデッドニングという作業。各社から色々な製品が出ているが、今回デモカーに使用したロシア製のブランドであるStPには本当に驚かされた。もし発売タイミングが合わずにデモカーで使用出来なかった事を考えると…今の結果はかなり難しかったと思う。それぐらい効果の高いマテリアルなのだ。
StPの大きな特徴は施工場所や施工内容によって適切なマテリアルが用意されていること。その中でMycar-life編集部が特に効果を感じたのがStP BOMBなのだ。ブチル層・アスファルト系樹脂層・アルミ層の3層構造となっていて、デッドニングに重要な制振・吸音・遮音・質量増加がこれ1枚で達成出来る。3層構造ということで厚みはあるが、凹凸の大きい場所でもヒートガンを当てながら作業を行えば追従性も非常に高い。
Mycar-lifeデモカーではルーフとフロントドア、内張の施工に使用しているが、ルーフは雨が降ってもほとんど音がせず、フロントガラスに当たる雨の音が気になってしまうほどだ。フロントドアにはBOMB・GOLD・レアルシルトを使っているのだが、大部分にBOMBを使用して外からの音はもちろんのこと鉄板の振動を見事に受け止めていて、膨張感の感じないスピード感ある音を発するドアに仕上がっている。そして内張の振動も見事に受け止め昇華していて各種コンテストで審査されるボリュームで鳴らしてもビビりが発生しない状態だ。
その他にもStPにはSPLやBTPなど用途に合わせた吸音・遮音マテリアル、フロアカーペットの下に入れることで大きな効果を発揮したVBTなど素晴らしいラインナップが揃っている。今後のデッドニングはStPとレアルシルトを合わせて使うことがカーオーディオの主流となるはずだ。良い音で聴きたい、思いっきり鳴らしたいユーザーには必須アイテムである。
《text:藤澤純一》