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サウンドステーション アンティフォン 松居 邦彦の『カーオーディオ そこんとこ、実際ど~なのよ?』 #14: 特別編 サウンドコンペティションを考察する! Part.2

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#14:
特別編 サウンドコンペティションを考察する! Part.2


前回と今回は、シーズンたけなわとなっている「サウンドコンテスト」について、松居さんに語っていただいている。前回は、コンテストの歴史や、松居さんにとってのコンテストの意義などを教えていただたいた。今回は、ユーザーの皆さまに向けた、松居さんからのメッセージ。コンテストに参加することで得られる何かとは…。必読♪


コンテストに参加することが、自分のシステムを成長させる早道であることは間違いない。

まず、その機会のため集中して調整し、試聴を繰り返すことで、普段音楽を楽しんでいる時に気がつかなかったことに気づくことができる。装置を冷静に分析することで、もっと感動できるオーディオシステムに進化させることができるのだ。

オーディオショップには、自分のシステムのコンディションをプロの目でチエックしてもらおう。自分の好みに合ったシステム構築のアドバイスをもらえる良い関係を、築いておくべきだと思う。



Hi-Fiな装置は、音楽のボキャブラリーを拡大させてくれる。普段はなにげなく通り過ぎていた音楽や、学校の音楽の時間にいやいや聴かされていた音楽も、オーディオシステムのHi-Fi度がある水準を超えたあたりから、劇的に心に響く音楽に変化する。

サウンドコンテストへの参加は、このような体験をするための近道になる。自分の装置には、自分の思い入れ(思い込み)が詰まっている。それを冷静な目で見てくれる人が居て(プロショップ)、さらにコンテストに参加し第3者のジャッジメントを受けることでニュートラルな地点を確認できる。

Hi-Fiなオーディオ装置を手にするための行動を重ね、そしてその装置とともに、ミュージックライフを楽しんでいただきたい。僕自身も、これをライフワークにしていて、人生をとても楽しんでいるつもりでいる。



さて。コンテストである以上、参加者の数と同じ数の順位がつけられる。それに、どう納得するかがその後の人生をきめる?ことになる。

上位になれれば、それが励みになりさらにテンションが上がり、相乗効果で芸術的レベルのシステム誕生! となる場合はベスト。

調子に乗って教祖様みたいな気分にならないように気をつけよう。

入賞しなかった場合は、審査員の意見を良く聞きそれを考え、自分の感覚と一致する部分はそれを改善する方法を行きつけのショップと相談し、対策を考えよう。

自分の感覚と一致しないと思った時は気分は複雑になる。趣味のオーディオの世界では、たまにあることで、僕にも経験がある。

あとから考えると、自分の感覚とは単に、思い入れを込め過ぎた結果陥る、「思い込み」であったのかもしれないと思う。意固地にならずに、冷静な気持ちで他のクルマを(入賞車)を聴かせてもらうと納得できるかもしれないし、新しい友達が出来るかもしれない。

サウンドコンテストにおいて、勝ち負けとは「審査員の好みにあった音楽の聴かせ方」ができていたかどうか、である。

しかし、第3者のジャッジメントを受けることは有益なのだ。自分のオーディオは自分のためだけに存在する物だけれど、こういう機会を利用し、ニュートラルに進化させることで、短時間に装置を成長させることができるはず。音楽のライブラリーを拡大し、より一層、カーオーディオライフを楽しんでいってほしいと、切に願っている。

《text:松居邦彦》

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