今まで数多くの制振マテリアルが発売されてきたが、各製品色々な特徴がありそこ効果によって使い分けてきた。
制振材には大きく分けて『樹脂系・ブチル系・アスファルト系』と3つに分類することができるが、今回紹介するBOMBは正しく全ての良いとこ取りを達成した最強の制振マテリアルと言える製品だ。
デッドニングで重要なのは制振することはもちろん、質量を増すというのも重要な要素となる。ではなぜこのBOMBが最強の制振マテリアルなのか？ それはアルミ層・樹脂系アスファルト層・ブチル層の3層構造が決め手。ブチル層は接着面として、振動減衰に効果的な役割を果たし、樹脂系アスファルト層は制振減衰及び高い吸音・遮音効果をもたらす。そしてアルミ層で強度を増す作りだ。今まで発売された製品で制振・吸音・遮音を高レベルで実現した製品はこのBOMBが初めてのはず。そしてその効果をMycar-lifeデモカーで検証してみた。
デモカーのティーダを使い、BOMBの効果を実際に体験しようということで発売元のイースコーポレーションで作業をしてもらった。今回取り上げるのはクルマの弱い部分であるルーフにBOMBを使って目で見える数値的にどこまでの効果があるのかを検証。まずはノーマルの状態で車室内の騒音を計測すると75.0dBという数値が計測できた。ルーフの内張を外すと正しく鉄板で、叩けば響く状態であった。ここに最強の制振マテリアルBOMBを貼っていく。
BOMBをルーフ全面に貼っていくのだがBOMBの作業性は他の製品と比べると厚みと質量がある分大変かもしれない。ヒートガンで温めながら作業を行えば柔らかくなり作業性は上がるのだが、その大変さを差し引いても使うべき製品である。全部の面にBOMBを貼り終え、吸音・遮音・断熱効果の高いSTP SPL04を貼ってから内張を戻して車室内の騒音を計測した。
ルーフ施工の効果はてきめんで68.0dBを計測し、その差は実に7.0dBも出た。この効果は凄く大きくクルマに乗った瞬間で静かになったのが分かるし、音にも大きく影響する。今まで騒音で聞こえていなかった繊細な部分が聞こえてきて音数が増えていることが実感できる。外からルーフを叩くと響く事無く振動を抑えきっていて、雨が降ってもルーフからの音はほとんど無くなった。ではスピーカーの性能を発揮させるデッドニングでの効果はどうなのか、それは次週にお伝えする。
《text：編集部》