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【ティーダ】Mycar-lifeデモカー企画 #4: パワーアンプの性能を最大限に使い切る!

カーオーディオデモカー製作記

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Mycar-lifeデモカーに外部アンプを追加してから1ヶ月程度が経過し、エージングも100時間を越えてきたので本格的な調整に入った。まずはパワーアンプの性能を最大限に引き出すために正確なゲイン調整を行う。


ゲイン調整に使うのはオシロスコープとテスター。まずはオシロスコープとは何なのか? 簡単に言えば『時間』を水平軸、『電圧』を垂直軸としてグラフ化してくれる機器である。今回はソースユニットから1kHzの正弦波を再生して、パワーアンプがスピーカーに最適な信号を送れるように『最大出力特性』となるよう調整するのが目的だ。


(サムネールはクリックで拡大。拡大後は写真右側クリックで進む:左側クリックで戻る)




先に調整後のグラフ。水平軸・垂直軸共に綺麗な波形を描いている。この波形を作るには、正弦波を再生しながらオシロスコープに表示される波形を見て、パワーアンプにあるゲインを徐々に上げていく。その結果、適正な最大出力特性となった状態の波形が写真の状態だ。


(サムネールはクリックで拡大。拡大後は写真右側クリックで進む:左側クリックで戻る)




次に不適切な例を見てみる。まずはゲインを上げすぎて出力過多の状態だが、垂直軸の先端が潰れて歪んでいる状態を表している。この状態でも音楽は再生できるのだが、最悪はスピーカーが破損する可能性もあるし、正確な音楽再生は当然望めない状態だ。


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この状態でも一見綺麗な波形を描いているように見えるが、最初のグラフと比較すると電圧を表す垂直軸の高さが低い。この状態だとパワーアンプの能力を発揮はしているが、最大限発揮しているわけではない。能ある鷹は爪を隠すと言うが、パワーアンプに限らずオーディオ機器は常に能力を最大限発揮させたいし、それが出来るのがプロショップという存在なのだ。


ゲイン調整を終えてからある程度鳴らし込み、QUANTUM土屋氏に調整をお願いした。タイムアライメントの見直しと、スピーカーのクロスポイントを細かく探っている。調整を終えた土屋氏と話をすると

『内蔵アンプからARTシリーズに換えた事で、当然だけど音数も厚みも段違い。空間表現とか余韻・艶も格段に増しているし。もうちょっとエージングが進んでミッドバス用に使っている2chアンプのエージングが進んでくればもっと良くなるかもね』

《text:藤澤純一》

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