アクセスランキング

【プロショップ訪問記】ZIPANG<ジパング>(鳥取県): システムデザインの技とハイファイサウンドに注目!

カーオーディオショップ訪問記

【プロショップ訪問記】ZIPANG<ジパング>(鳥取県)全 1 枚写真をすべて見る


システムデザインの技とハイファイサウンドに注目!

久々のショップ探訪記!今回訪問したのは鳥取県倉吉市にお店を構えるサウンドステーション『ジパング』さんです。伺ったのは先月22日、朝7時に大阪を出発。中国自動車道を西に走り落合JCTを経由後、湯原ICを降り、313号を通ってお店に10時に到着した。鳥取市と米子市のほぼ中間という所に倉吉市がある。同店は創業11年というが、創業当初からハイファイサウンドに注力。また見て楽しめるカーオーディオのスタイルメイクを着実に広めている。クルマの雰囲気を損なわない使い易いセットからショーカー要素を持つの豪奢な作風まで卓越した技術でオーナーのリクエストを明確に叶えてくれる専門店だ。





(サムネールはクリックで拡大。拡大後は写真右側クリックで進む:左側クリックで戻る)



若い頃からクルマとオーディオが大好きでしたと語る代表の道祖尾(さいのお)さんはジパングをオープンする前、大手ディーラーに勤務。ディーラーを辞めた後は板金塗装屋さんでエクステリア、インテリアを含めたクラフトワーク全般を修得し、ジパングを開店した。先ずはデモカーの製作と並行して各地で開催されるイベント向けのサウンドカーの製作に取り組んだ。良い音を創るというだけでなく、"派手で目立つビジュアル作りも大切なカーオーディオの楽しさの一つ"とイベントに参加するかたわら、他のショップが手掛けるデザインやスタイルを貪欲に吸収したという。雑誌などで見るだけでなく、カスタムの勢いを地肌で感じることが重要であり、その後、肥やしになり、糧(かて)となったという。





(サムネールはクリックで拡大。拡大後は写真右側クリックで進む:左側クリックで戻る)



デモカーのBMW X5をご紹介しよう。ビッグなキャビンを有するラグジュアリーカーをベースに高品位なアイテムを搭載。リアラゲッジの頂きはLEDでライトアップされ、見せる要素を盛り込んだインストールに先ず目が行く。最近、トランクオーディオという言葉が一人歩きしているようだが、造型の美しさは職人ならではのアートといえるレベルの高いものだ。床部にはカロッツェリアのRS-A70Xを2枚装備。側部にはキャパシターとデジタルプロセッサーを搭載。車内は純正の質感や使い易さを厳守したもので、ヘッドユニットにRS-D7XIII、フロントステージはピッコロのトゥイーター、ミッドはCDM88、ウーファーにスプリーモ6という構成にオーディソンのサブウーファーを加えたマルチ4ウェイシステムだ。以前伺ったときサウンドを聴かせてもらったが、非常に明快なストレートなサウンドに厚みと艶があり、3ウェイ+1サブウーファーの帯域バランスと音場が整えられ、上手く纏められていると思った。フロントのサウンドを決定する時、2ウェイより3ウェイに軍配が上がると改めて感心した。3つのユニットの音を整合する場合、取り付けの面だけでなく、綿密な調整を行なわなければいけないが、2ウェイにない圧倒的な情報量、スムーズな広がり、アキュレートな質感に長けている。取り付けスペースと予算がクリアできるならフロント3ウェイを目指してほしい。



さて、ジパングさんはカーオーディオの販売取付に加え、ホームシアターの販売施工を手掛けている。クリーンな店内には120インチの大画面を体験できる視聴ルームを完備。一般的なホームシアターのセッティングから、学校などの施設の施工まで手広く行なっているのだ。常日ごろ心がけていることは?と尋ねると、新しい情報や話題をお客さんに伝えるように努力しています。と嬉しい回答がかえってきた。全国のサウンドステーションと情報交換を密に交わしたり、ホームシアターグループ展開のショップと定期的に勉強会を行なうなど、積極姿勢の道祖尾さんを私はよく知っている。カーオーディオ、そしてホームシアター、それぞれ場面は異なるものの『ビジュアルの楽しさ』『音楽を聴く喜び』をカタチにしてくれるジパングさん。少しドライブする気持ちで足を運んで、デモカーやシアターを体験していただきたい。

《text:永松巌》

編集部ピックアップ

TOP