アクセスランキング

【ゼロクラウン】Mycar-lifeデモカー企画 #32: Mycar-lifeデモカー海を渡る!

カーオーディオデモカー製作記

【ゼロクラウン】Mycar-lifeデモカー企画全 1 枚写真をすべて見る

いきなりですが…北海道、改めて遠いと思わされた場所でした。

9月3日(木)に茨城県にある大洗港からMycar-lifeデモカーをフェリーに載せて苫小牧へ見交わせて編集部 藤澤と東京車楽 木村氏は翌日の夕方に飛行機で北海道へ飛行機で飛び立った。千歳空港へ到着し、そのままデモカーのある苫小牧港へ向かい札幌市内のホテルにチェックイン、近くの居酒屋で打ち合わせ+夕飯と称して酒を呑む。いつもより1日早く現地入りしたのは翌日の土曜日に詰めきれなかった音響を納得いくまで調整するためだ。今回重要視している審査項目は音に関わる部分と、急いで仕上げたドア加工の部分。今までの経験と反省を踏まえて違った音響調整をしてみることにした。その結果がどう出るのかはギャンブルだが、表彰台を狙うためには思い切った勝負も必要だ。


翌日は東京車楽 木村氏の師匠、札幌市内にあるスタジオ車楽(札幌市豊平区平岸五条10丁目6-1 tel. 011-813-3138)入谷氏に店舗のピットスペースをお借りして行った。ケーブルを換えた事によって音のバランスが大きく変わっているので、まずはフラットな音響にする作業を行う。出来上がった調整で試聴してみると、自然と耳に馴染む綺麗な音調でまとまっていて、いつまで聴いていても聴き疲れしない音だ。本来ならこのままで完成なのだが、参加するACGは違った音を求められる。その音に近づけるために編集部 藤澤が運転席に座り、東京車楽 木村氏が助手席後ろで調整をする。イコライザーを変えるたびに試聴して難癖を付けまくる編集部 藤澤。木村氏も途中から嫌な顔をしていたが、表彰台に上るためには我慢してもらう。あ~だこ~だと調整を続けていると、9時間が経過していた。『サブウーファーのレベルをもうちょっと下げればOK!』として調整が終了。この一言が後々悔しい結果になる事を今は知るよしもない…RTO審査用の調整も終わり参加準備が整った。後は審査を待つだけだ。


コンテスト当日は朝方雨が降っていたがイベント開催中は、ほぼ雨も降らずに順調に進んでいった。ただ、やはり北海道は寒い! 関東であればこの時期はまだ半袖で過ごせるが、北海道ではTシャツの上に長袖シャツを着ても寒いんです…遠い所に来たんだなぁと改めて実感。


Mycar-life登録ショップではサウンドステーション SOUND Witが参加。デモカーのメルセデスE65は内装を含めた完成度の高いインストールで当然音質も抜群。何人ものユーザーが試聴に訪れていた。





(サムネールはクリックで拡大。拡大後は写真右側クリックで進む:左側クリックで戻る)





その他にもユーザー車がエントリーしていたが、中でもド派手なステージアが目に付いた。トータルコーディネイトされた外装と内装は多くのユーザーの目にとまり、通る人全てが立ち止まって見てしまうほどの完成度。ロックフォードとキッカー、アメリカ2大ブランドのコラボレーションでインストールされていた。





(サムネールはクリックで拡大。拡大後は写真右側クリックで進む:左側クリックで戻る)






審査が行われるまでの間に会場を散策していると爆発的に普及している痛車を発見! ふとナンバーを見ると…滋賀県!? これは何事かと思わずオーナーに話を聞いた。彼は『HN ガルル翼(みんカラID428144)』さん。夢舞という痛車チームに所属していて、今の痛車ブームを一過性のモノで終わらないように全国に痛車布教活動を行っているそうだ。かといって滋賀県から北海道のイベントに参加するとは…恐れ入りました。しかも痛車だからといってオーディオが手抜きだってことはありえない! 燦然と輝く高級スピーカーDIATONE SA-3がインストールされている。ヘッドユニットもcarrozzeria DEH-P01、パワーアンプはBEWITH R-407と高音質にこだわっているのが見ただけで分かる内容。今後も痛車を広めるために頑張って欲しいユーザーだ。


その他にも目を惹くクルマが多数参加していた。ライトシステムからハイエンドシステム、外向きシステムなど多くのカテゴリーが1ヶ所で見られるのもACGの醍醐味。見ているだけでも飽きない楽しいイベントになっている。


いよいよMycar-lifeデモカーの審査が始まった。まずはイースコーポレーション代表の尾前氏による審査。今回一番こだわった部分である『TONAL ACCURACY』の審査になるので緊張感はMAX! 編集部 藤澤は審査中も落ち着かずソワソワしっぱなし。審査を終えてクルマから出てきた尾前氏に話を聞くと『凄く良くなったねぇ! 最初に比べたら雲泥の差だ』とお褒めの言葉を頂いた。しかしその後に『欲をいえば中~低音がもうちょっと出て欲しいねぇ』と。最後にサブウーファーのレベルを下げたのが失敗だったか!? これだからコンテストは難しいんです…


次の審査はイースコーポレーション 関口氏。ステージ・イメージ・ノイズの審査が行われる。これまたソワソワと落ち着かず、横にベッタリと張り付いている編集部 藤澤。参加してみれば分かります! ほんと落ち着かないんです! 出てきた関口氏にもお褒めの言葉を頂くが、今後の改善点や審査の詳しい内容を聞いて次戦へ活かそうと必死にリサーチする。この積み重ねが得点へと跳ね返ってくるのだ。その後に安全性とRTO審査が行われ、無事に満点を頂き、インストレーション審査に入った。注目のドア部分は前回4点、そして今回は8点! 見事に倍増することができた。これは非常に大きい得点だ。ただ、この上を目指すとなるとどうすればいいの? と審査員に話を聞くと『光っている部分が無いから難しい』とのこと。これには正直参った。Mycar-lifeデモカーは実用的な部分にLED20m以上を使って光らす事はしているが、ドアパネルをどう光らせば実用的な光り方になるのか。運転中に邪魔とならない光らせ方で、なおかつ審査員にアピール出来る光り方。現状ではアイデアが思いつかない。ストックインストールの限界を感じた部分でもある。


(サムネールはクリックで拡大。拡大後は写真右側クリックで進む:左側クリックで戻る)




上記写真が今回のジャッジシートだ。Mycar-lifeデモカーとしては過去最高得点! 細かく見てみると全体的に得点が上がって高レベルな仕上がりになっているのが分かる。目標としていた295点には届かなかったが、かなり満足できる得点だ。

そして表彰式が始まった。各部門の表彰が行われて、最後に発表されたのがサウンドファナティックのプロクラス。結果は…2位入賞!


1位のエスイズには4点届かなかったが、Mycar-lifeデモカーも初入賞ということでやっと結果が出た。審査をしてくださった尾前氏・関口氏との会話で得た事を活かせば音質点のアップもまだ可能だし、更なる高得点を目指す事ができる手応えもある。ただ問題なのはドアとトランクスペースだ。実用性を捨てて勝負に出るのか、あくまで実用性にこだわるのか…非常に難しい判断だ。次のACGは9月13日(日)に岡山で2週連続となり、大がかりな改造を行う時間がない。今日が9月9日(水)、実質あと2日で何かをしなくては…音響調整は再度アドバイスを活かして行うが…非常に悩ましい。とにかく次週に向けて更なる高得点を目指して頑張ります!

最後にこぼれ話を一つ。芸文社『カーオーディオマガジン』の太田編集長にMycar-lifeデモカーの写真を撮ってもらいました! 編集部 藤澤が満面の笑みで写っています! 掲載されるかどうかは不明ですが…太田編集長! 信じていますから! 9月30日(水)発売だそうです。Mycar-lifeユーザーは『カーオーディオマガジン』を買いに本屋へGO!

《text:藤澤純一》

編集部ピックアップ

TOP